街と自然とシェアリングエコノミー
2019年3月頃からはじまった新型コロナウィルスの流行は僕たちの生活のなにを変えたのか。
このパンデミックは「意識の問題」が大きく変わる出来事だったと思っています。
僕の周囲の人間限定ですが、コロナに罹って重篤な状態に陥った方はゼロでした。
けれども多くの方の色んな意識が変わった。
などなど、
もっと多くの意識がガラッと変わった感じがします。
そんな社会生活で重要になってくる概念が「シェアリングエコノミー」じゃないのかなーと。
簡単にいうと「なんでもシェアして使いましょうよー」ってことなんですが、
一方では自分のモノを常にシェアの対象として「シェア疲れ」という言葉も生まれてきています。
これから僕たちの生活はシェアする社会とどう付き合ってけばハッピーになれるんでしょうか?
シェアリングエコノミーはなぜ必要?
僕はシェアリングエコノミーがこれからとても大事だなと思っているんですが、その理由はいくつかあります。
・世界的な資源不足
人口爆発した地球において、今後どんどん深刻化するのが資源不足だと言われてます。
地球を1つの船だとすると定員オーバーでみんな生きるために喧嘩しちゃうんじゃないかなと。
・先進国の高齢化社会問題
高齢化社会になって困るのは年金や介護だけではないんです。
今まで管理して貰ってた田畑が荒れたり、相続を断られたお家が廃屋化してしまいます。
・都市一極集中
家や畑が荒れてくると、仕方ないですがそこで生活をする若者が地元を捨て都市に集中します。
そうなると地方の文化が消えてしまったり、都市が抱える災害リスクなどが増大します。
こういった様々な問題を、シェアする事が世間に浸透しつつある、
なんかを利用してビジネスモデルとしても大きな成功をおさめた企業が続々と出てきてます。
個人スキルのシェアはクラウドワークスやランサーズ、移動のシェアはUber、住宅であればAirbnbなどが先陣をきって市場を作りあげました。
彼らはどこに着目しビジネスに活用したのか。
その為に必要なものはなんだったんでしょうか。
シェアリングエコノミーを支える要素
いろんなモノをシェアするのに欠かせない要素ってなんでしょう。
IT技術の活用
余剰(社会に余っているモノ)
需要
が最低限必要なんじゃないかと思います。
1.IT技術の活用はモノのシェアをめちゃめちゃ簡単にしました。
IT技術がなければいちいち相手に連絡し、許可をとって、約束事を決め、取りに行って、、、などと大変ですが、
今はプラットフォームとUI(アプリの使い勝手)が整っていればスマホで全て完結します。
2.余剰とは、世の中に余っているモノです。
車が全然走ってない地域でタクシーが捕まらないのと同じで、シェアを実現するにはモノが余っている市場でしか実現が難しくなっちゃいます。
3.需要がなければ利用する人が見込めません。
いくら良いプラットフォームがあって、そこに余剰が発生していても需要がなければシェアサービスとしては成り立たなくなっちゃいますね。
世の中を面白くするシェアリングの条件
じゃあなにが今必要とされるシェアシステムで、どこに需要と余剰が存在しているのか、どんな仕組みがあればもっと面白く人々が楽しめるんだろうか。
そんなことを考えていると、自分の中ではいくつか面白くなる条件があるんだなと思うようになった。
・人と人が出会い、化学反応が起こる。
・無価値(負債)だったものに価値が生まれる
・建築を通して町の良さが引き立つ
これが必ずビジネスに必要な条件という訳ではないんですが、自分の関わる建築という領域から手をつけていくには絡めていきたい要素。
経済社会だけが利益を得る仕組みでなく、
街やそこに住む人々の生活が変化するシェア社会がほんとの意味でシェアリングエコノミーに近づける気がする。
今取り組んでいる空き家問題も、シェアを絡めて町のためになる面白いプロジェクトに育て上げていきます。
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