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女性ホルモンとライフステージ

前回に引き続き、「女性の健康」についてです。

先週末、大学院の授業で、模擬セミナーを行い、たっぷり教授からダメ出しをくらいながらも、良いものが出来上がったので、そちらから引用しています。

下の図は、それぞれのライフステージで、女性ホルモン量をみたものです。

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中央区広報紙 平成29年3月1日号より

思春期

思春期で、ぐっと、女性ホルモン量が上昇するのがわかります。

女性の思春期の始まりは、9~11歳。女性ホルモンの作用により、体つきが丸みを帯びてきます。初潮の平均は12~13歳。ココロとカラダのアンバランスに戸惑う人が多いのもこの年代です。通常、生理の周期は、25~38日ですが、生理が始まったばかりの数年は、周期が安定しないことが多く、ほとんどが無排卵性月経です。

成熟期

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周期が安定し、排卵を伴う生理に移行すると、成熟期に入ります。30代に入ると、エストロゲンの分泌量は、ピークとなり、成熟度も頂点に達します。ちょっと昔までは、25~29歳で、第一子を出産する人が多かったのですが、現代は30代以降での第一子出産が増加しています。

何歳で出産するのが望ましいのかは、個人のライフスタイルにもよるので、一概には言えませんが、エストロゲンの分泌量や、卵子の質を考慮するならば、25~34歳ごろが良いのではないでしょうか。

お子さんが欲しい方は、自分の生理や排卵の周期を考慮し、ライフプランを組んでいきましょう!

更年期

40代に入ると、女性ホルモンの分泌量は、徐々に減ります。生理の周期が短くなってきたあと、逆に周期が長くなり、生理の回数が減ります。出血量や日数も不安定です。やがてまったく来なくなりますが、最後の生理から1年間、生理がなかった場合、1年前の最後の生理をもって、閉経といいます。日本人女性の平均閉経年齢は50.5歳です。女性ホルモンの減少に伴うトラブルが出てくる年代です。

老年期

閉経を迎える前後の5年が更年期ですが、更年期を過ぎると、老年期に突入します。老年期はゆっくりはじまり、卵巣は完全にその機能を停止し、卵巣からのホルモン分泌はみられなくなります。カラダの変化も徐々に、知らず知らずのうちにあらわれます。

それぞれのライフステージで、起こりやすいトラブルは違います。

次回以降、お話ししたいと思います。

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