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2.スピードを落とすことの重要性

 こんばんは。今回からドリブルにおける「戦術・戦略面」について書いていきたいと思います。

先に結論から述べるとボールを持ってから相手を抜くまでの順序は大まかに

1.「スピードを落とす」
2.「DFとのズレを作る」
3.「DFを外しに行く」

の3つに分けられます。

最近「カットイン」「反発ステップ」「ダブルタッチ」などの技術について「コツ」を聞かれます。とても有難い事なのですがそれらは「DFを外しに行く」という行為であり、1対1をしながら最後に決断するプレーなのであまり重要ではありません。

それよりも「スピードを落とす」・「DFのズレを作る」事の方が遥かに重要です。

今回は「スピードを落とす」事の重要性について説明していきたいと思います。

なぜスピードを上げてはいけないのか?

最初からスピードを上げると守る側に自分の行き先を伝えることになるので選択肢が狭まってしまうからです。

文章だけだと分かりづらいのでスピードを落とすことに成功したプレーと失敗したプレーの2つを比較してみましょう。

1つ目の成功した動画ではスピードを落とす事に成功しています。ドリブルのスピードがコントロール出来るとDFに「飛び込みづらい」という印象を与えたままボールを運ぶ事が出来ます。

2つ目の失敗した動画はゴールに向かうのを急ぎすぎた結果、DFにとって守りやすい状況となり最終的には自分のミスで失っています。
スピード感があるというのは一見すると自分達に主導権があるように見えますが実際はスペースを守るだけでいいDFの方に主導権があります。

結局のところ球技における「主導権」の鍵を握っているのは「ボール」です。
ボールが色んなところに動けば自ずと試合展開も早くなり、混沌とした状況が続きます。
しかし裏を返すとボールの所有が確保出来れば
主導権を握れるという事です。
そのためにはボールを持った選手がまず「スピードを落として次のプレーを選ぶ事が重要になります。」

これ以上書くと1対1の域を超えてチーム戦術やグループ戦術まで話が飛躍するので今日はこの辺にしておきましょう。笑

次回は「DFとのズレの作り方」です。
特にズレを作るために必要な「正対」と「側対」について説明していきます。

それではおやすみなさい💤

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