わたしが誰かを理解するときの方法について
皆様はどのように他人を認識しているでしょうか。わたしは自分の中にその人の泥人形をつくることで認識しています。
1 . 泥人形の作り方
どういうことか。簡単に言ってしまえばその人のコピーを自分の中につくってしまうのです。ただし完璧なのはダメです。自分の内側の世界から帰ってこられなくなるので、泥でつくることがポイントです。
泥人形といわれても分からないかと思いますので、もう少し丁寧に説明してみようと思います。
たとえばその人が好きなこと、嫌いなことそういうことを知った時にその形に削っておく、あるいは盛っておく。その人が話したこと、したことなどどんな情報でも、得たものを形にしておく。最終的にわたしはそのかたちがその人の姿と一致するため"泥人形"と称していますが、実際は削ったり、盛ったりしたかたちがどのようなフォルムになっても問題ありません。
ただ、その人がどの人かは自分の中で区別がつくように整理しておく必要はあります。
間違った情報を入れてしまうと秩序が壊れて人形が壊れてしまうので情報をいれる先は慎重に確認しましょう。
2 . 泥人形の活用法
ここまで泥人形とは、あるいは泥人形の作り方を説明して来ましたが、誰かを認識する際に自分の中にその人の泥人形をつくっておくと何が得かをお話ししたいと思います。
簡単に言ってしまえばコピーがあるのでその人になり切ることができます。
どういうことか。好きそうなもの、今考えていること、考えそうなこと、そういったものが手に取るように分かるようになるのです。
そうするとたとえば好きな人に好きになってほしいとき。あるいはテストで良い点を取りたいとき。簡単なゲームで勝ちたいとき。いろんなときに思考をジャックして逆算して行動することができるようになります。
それは側から見るとたぶん相当上手く立ち回っているように見えたり、あるいはモテまくっているように見えたりすると思います。
本当のところはただその人のコピーをどれだけ一生懸命作れたかというだけなのです。
3 . その他Tips
ちなみに泥人形をつくる際に少し楽をするコツがあります。ある程度定型となるフォーマットとしての泥人形を用意しておくのです。初見である程度こういうタイプだなと判断してとりあえずそこから始めると大体の形が掴めているのでラクです。
ただし、見誤って違うフォーマットを採用した場合は逆に時間がかかってしまうため、注意が必要です。
また、応用編として泥人形同士を戦わせたり話し合わせる、自分の泥人形を作って自分とバトルするといった技もあります。どのような技なのかお話しします。
泥人形同士を戦わせたり、話し合わせたりというのは、相性を見るのに便利です。どのように物事を捉えるのかということをそれぞれに対して認識できていれば自ずとバトルになるのか話し合いになるのか意気投合するのか決裂するのかわかるということです。
相性がわかると何が良いか。自分の周りの環境をより良いものに整えられます。この組み合わせとこの組み合わせになるように、というように調整するようなイメージです。そうすれば全員が最大限のパフォーマンスでわたしのことをサポートしてくれるようになるので、わたしの周りがどんどん良く回っていくようになります。
自分の泥人形をつくり自分同士を戦わせる場合には、戦わせる相手は生身の自分にしておきます。それがいちばん効果的だからです。
泥人形に自分を攻撃させることで弱点に気付き、先手を打って塞いでおくことができたり、逆に長所を生かす方法を新しく提案してもらえたりします。
また、試験勉強などでも役に立ちます。自分の中の泥人形を生徒役として教え込んでおくのです。そうするといざ試験で困った際も泥人形が助けてくれるのです。
4 . 泥人形の注意点
ここまで泥人形の活用方法を説明してまいりましたが最大の注意点があります。まず自分の内側の世界から帰ってこられなくなる危険性があります。次に、特に自分の泥人形をつくる場合など精神が分裂しすぎてしまい精神の病にかかる可能性があります。自分の泥人形は作るとしてもひとつにしておきましょう。自分の泥人形に関しては心配な人は手を出さない方が身の為です。
というわけで、宵陶子は半分精神を分裂させながら生活することで楽に生きているというお話しでした。
文責 宵陶子
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