岡本太郎の言葉たち
青山の岡本太郎記念館にいつ・なぜ行ったのか、自分でも覚えていません。岡本太郎の言葉展だったかなあ。そのとき、響いた言葉をメモしていました。ちょっと抜粋します。
芸術はいつでもゆきづまっている、ゆきづまっているからこそ、ひらける
ほんとうの芸術家はかならずまた批評家。だが絶対に鑑定家ではありえない、そういうものに興味をもたない運命的に持てないのが芸術家なのです。
芸術に憧れたり芸術が大変なものだと思っているやつに芸術家がいたタメシはない
現在のこれっぽっちのために
過去の全部を否定してもかまわない
凡人であろうとなかろうと
自分は自分だと思えばいい
一般はとかく才能と技巧を混同しがちだが、二つは異質なのである。
よく感性を磨くというけれどこの言葉はおかしい。感性とは誰にでも瞬間的に沸き起こるもの。感性だけを鋭くして磨きたいと思ってもだめだ
歓喜は対決や緊張感のないところからは決して生まれてこない
夫婦である以前の無条件な男、女であるという立場、新鮮な関係にあるようにしなければ一緒にいる意味がない
すばらしい女友達をたくさん持つ。その豊かな男らさ、おおらかさが本当の恋愛を生むと思う
永遠とは、時間をこえた一瞬
あらためて眺めると岡本太郎らしいなあ。そういう言葉だけメモしていたのかな。おそらく岡本太郎の過去の著作を中心とした抜粋なのだと思います。
とくにいいなあと感じたのは、これ。
現在のこれっぽっちのために
過去の全部を否定してもかまわない
濱口秀司さんの「過去・現在・未来はフラットなのだから、一番コントロールしやすい現在をせいいっぱい楽しもうよ」という言葉にも通ずる気がするし、そこに意志がある。
おざなりのニュアンスで「後先は考えず今さえよければいい」という刹那的な快楽に逃げるとはでなくて。どちらかというと立ち向かう意味合い。
「判断をするときに、自分がいまどうしても大切にしたい何かがあるのなら、過去なんて忘れて決断してしまえ!」。こんなふうに解釈しています。
そういえば『自分の中に毒を持て』をそういえばまだ読めていない。どなたかが絶賛していたのを、ふと思い出した。読もうかしら。
というわけで以上です!
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