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伊豆下田でのワーケーションで見つけた「5つの天国」

伊豆下田地区の地域課題を解決するというテーマで行われた新しい働き方LABのワーケーション企画はライターとしてのお仕事つきのバケーション。楽しみながら記事ネタ探しのお散歩で見つけた下田の素敵なところを、皆様にもちょっぴりご紹介します。

下田の街を楽しみながら記事ネタ探しのショートトリップ


場所やライフライン、仕事など、あらゆる制約にしばられることなく、好きな場所でやりたいことをしながら暮らす生き方をともに実践することを目的としたコミュニティ「LivingAnywhere Commons」。

コミュニティメンバーになると、日本各地に設置された拠点の共有者となり、仲間たちと共に、場所に縛られない暮らし方を体験することができます。

東京時間とは明らかに違う穏やかな時が流れる下田の街。LivingAnywhere Commonsで過ごした2泊3日の旅で私は小さな天国を見つけました。

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記事ネタを探しながらのバケーションタイム、言葉だけでもワクワクしてきます。下田の風や空や空気や海の青さを楽しみながら街の魅力を取材しました。
見てください。この下田の見事な夕焼けを。

下田はまるで天国です。

これが最短文字数でまとめたワーケーションの感想です。
私が下田で見つけた5つの天国ポイントを今から詳しくご説明します。

【天国ポイント1】下田へやってくる旅人のための灯台みたいな空間のNanZ VILLAGE

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ワーケーションのワークショップの会場ともなったNanZ VILLAGEは、とっても不思議で魅力溢れる求心力のあるスポットです。

伊豆急下田駅から徒歩3分という便利な立地にありながら、その空間だけキャンプ場のようなお祭り会場のような、サーカス小屋のような独特な雰囲気を醸し出しています。

真っ暗な夜の下田の街の中でもひときわ明るいランドマーク。「誰でもウエルカム」そんなメッセージが聞こえて来そうなオープンな空間です。

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私がNanZ VILLAGE にてマネージャーの梅田さんとお話していた時のことです。

昨夜お食事に来た海外からのお客様がお店の前を通った際に梅田さんを見つけて、「おーい」とこちらに手を振っている場面に遭遇しました。
その様子を見ていたら、なんだかこの空間は下田の港のように感じました。

オーナーの梅田さんは灯台のともし火です。先ほどの通りすがりの旅人はいわば、海外からやってきた客船といったところでしょうか。

短い時間でもこのスペースで時間を過ごすとなぜか自分の居場所という気持ちになるのが不思議です。

梅田さんはオープンマインドな方で「おかえりなさい」と言って温かくゲストを迎え入れてくれます。この「おかえりなさい」には「また来てね」が50パーセントの成分で入っているから、居心地がいいんだと気がつきました。

見知らぬ土地でかけられた何気ない「おかえりなさい」はとても嬉しい言葉で下田の街のランドマークは、行き交う船を受け入れるまるで港のような存在でした。

NanZ VILLAGE
http://nanz.villageinc.jp/
〒415-0021 静岡県下田市一丁目6-18 NanZ VILLAGE

【天国ポイント2】どこまでも広がる地平線

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下田に住んでいたら多分当たり前すぎて、そこが天国とは気がつかないのかもしれません。

下田の景色は「横長」なんです。それはもう世界がどこまでも広がっている感覚。こんなに世界は広いんだって思えることだけでも、心持ちが穏やかになれそうです。

【天国ポイント3】海が見える公園の独り占め足湯

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伊豆急下田駅から徒歩15分ほどの「まどが浜海遊公園」は、整備された遊歩道と芝生のある公園で南国チックな街路樹が、まるで海外ビーチリゾートのよう。テンションも自然と上がります。

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公園で公共の足湯を発見。その名も「海遊の足湯」。うれしいことになんと無料です。

足湯に入る予定もなく、たまたまふらっとたどり着いたので足を拭くタオルなんか持っていませんが、せっかくなので、心の赴くままに足湯を体験してみることにしました。

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こんな素敵な足湯を独り占めしてもいいんでしょうか。いい景色を眺めながらお仕事のアイデアを考える最高の場所でした。

ワーケーションのいいところは、ただ遊んでいるだけのように見えても仕事の質を上げられるところにあると思います。考え事には最適の足湯でした。

海遊の足湯
〒415-0013 静岡県下田市柿崎
https://www.city.shimoda.shizuoka.jp/category/100100midokoro/110761.html

【天国ポイント4】新鮮で美味しいお魚たくさん満喫

下田と言ったら金目鯛。ということで、少ない日程の中ですが金目鯛を堪能しました。

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駅の改札を出てすぐ見つけた、キンメコロッケ。手軽に楽しめる金目鯛のスナックです。
町おこしの一環で開発されたという高級魚の金目鯛を使ったコロッケはお手軽価格1つ250円です。

クックランド
http://cook-land.com/

また、新鮮なお魚もたくさんいただきました。
下田の観光協会のお隣、「伊豆海鮮 滝」さんでは海鮮丼(1,680円)がおすすめ。

自分で好きなお魚を選ぶことも可能ですから、夢の海鮮丼も自由に作れます。欲張ってブダイも乗せてみました。炙ったタコの歯ごたえと香ばしさも忘れられません。

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お魚コロッケに興味がわいたので、滝さんでも金目鯛のクリームコロッケとマグロのコロッケも追加で注文です。

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実は金目鯛のコロッケとマグロのコロッケのどちらを食べようかと迷っていたら、「半分のサイズでおつくりしますよ」なんてお店の方のご親切で、私のわがままメニューが実現です。通常は1つ480円のコロッケを小さいサイズ2つで同じ値段でご用意いただきました。

金目鯛のクリームコロッケは、絶妙な柔らかさです。外はサクッと中はしっとり。グラタンみたいな濃厚な金目鯛のクリームコロッケは最高でした。

マグロのコロッケはじゃがいもベースでひき肉のコロッケに比べてあっさりしていますが、魚の風味がしっかりと感じられます。

お店のマニュアル通りではない対応のおかげで多くの美味しさに出会えました。こういうのって地方ならではじゃないでしょうか。わがままにも応じていただける優しくて暖かいサービスに出会いました。これもまた天国。

伊豆海鮮 滝
https://japanese-restaurant-4021.business.site/
営業時間:10:30~21:00
〒4150021 静岡県下田市1-4-27
定休日:無休

翌日は、漁協に隣接する食堂「地魚の御食事処 さかなや」さんで、金目鯛の煮付けをいただきました。その名もペリー定食(1,200円)にお刺身盛り合わせ(900円)をプラスで注文してお魚ざんまいです。

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金目鯛の煮付けってなんて美味しいんでしょう。あっと言うまにお皿は空っぽです。

地魚の御食事処さかなや
https://www.freemobile-navi.jp/s/c_michi_kaikoku/facility/post331/
営業時間:10:00~15:30
定休日:不定休
静岡県下田市外ヶ岡1-1

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もう一軒、市場の食堂「金目亭」さんでは金目鯛三色丼(1,500円)なるものをいただきました。
こちらのお店で金目鯛には実は種類がたくさんあることを知りました。

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三色丼の金目鯛は、下から時計回りに地キンメ、トロキンメ、平キンメ。微妙に肉の色や弾力が違います。

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その日によってどの種類の金目鯛が丼に乗るのか変わるそうです。私は平キンメが歯ごたえといい脂の乗り具合といい好みでした。

いろんな金目鯛を食べくらべて、にわか金目鯛通気分です。

また朝の時間帯には日替わりの朝定食(650円)があり新鮮なまぐろ丼を食べられることを知りました。次回下田に来たときは早起きして絶対朝ごはん食べに行く!そう思いました。

金目亭
http://shimoda100.com/restaurant/kinmetei/
営業時間:朝7:00~9:30 昼11:00~15:00
定休日:火曜日

【天国ポイント5】豪華絢爛 天空の超絶素敵レストラン「ザ・ロイヤルハウス」

伊豆急下田駅に隣接して、寝姿山ロープウェイがあります。

イメージとしては、駅前ロータリーを抜けて信号を渡ったらすぐにロープウェイ乗り場というアクセスがいい観光スポット。あまり時間のない方でも気軽に楽しむことができます。
下田を離れる前に最後に寝姿山に登ってみることにしました。

ロープウェイのカゴはなんだかピカピカで新しい。床は箱根細工のような木の細かい細工がしてあります。内装にまで凝っている素敵なロープウェイ。

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なんでもこのロープウェイは、伊豆急行の豪華列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」をデザインした水戸岡鋭治さんの手による設計でリニューアルされたものなんだとか。

正直、旅先の小さなロープウェイにレトロ感を感じることがあっても、こんなラグジュアリー感溢れるロープウェイが待っているとは思わなかったので驚きました。
当のザ・ロイヤルエクスプレスの方は、高額かつ予約が取りにくい豪華列車として有名ですから、少しでもその雰囲気を味わうことができるのがうれしいです。

山頂に着くとレストラン「ザ・ロイヤルハウス」がお出迎えです。
目に飛び込んでくるのは、繊細な組子細工のインテリア。木の香りがして来るような和モダンな空間です。椅子も、和風ウイリアムモリスな感じの植物がぎっちり描かれた意匠が素敵。

ちなみにスタッフの方は、もちろん「ロープウェイ通勤」だそうです。こんな素敵なレストランで働けるなんて、少し羨ましく感じました。ある意味レアな職場ですよね。

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レストランのテラスからは下田の海や街が一望出来ます。昼間に乗った遊覧船もはるか眼下に見えました。

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下田の街を惜しみながら、手絞りみかんジュース(400円)をいただきます。オレンジジュースと違い、丸く優しい甘みを感じます。まさにみかん丸ごと感がある美味しいジュースでした。

お茶だけではなく、カレーやサンドイッチなどの軽食メニューもあるので景色を眺めながらのランチもいいかも。

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遠くには、みかんジュースみたいな下田の夕焼け。神がかった美しさです。山々が連なるグラデーションの景色に沈んでいく夕日を眺めながら、寝姿山を後にしました。

下田ロープウェイ
http://www.ropeway.co.jp/index.html
営業時間:3月16日〜10月15日 8:45〜17:00(上り最終16:30)
10月16日〜3月15日 8:45〜16:45(上り最終16:15)
料金:大人往復1050円 小人往復520円
定休日:なし

ザ・ロイヤルハウス
https://www.the-royalexpress.jp/news/20190828_2824/
営業時間:10:00~16:30(ラストオーダー16:00)

下田の街でのワーケーションを終えて

たった2泊3日の下田滞在でしたが、下田の街がとっても好きになりました。

下田から出たことがないという食堂のおばちゃんから、東京から逆Uターンしたというお店のオーナーさん、街で唯一の銭湯を守っているおばあちゃま。色々な方とおしゃべりして感じたのは、みんな下田の街を愛しているということ。

いい意味で泥臭くあたたかい。そして、ほっと出来る安心感。この空気感は、パンフレットには載っていませんから、ぜひ実際に足を運んで味わって欲しいです。

下田の街には素敵なものがたくさんあるのに余計なものは何もない。私は下田に滞在してみてそんな風に感じました。
後ろ髪引かれながら2泊3日のワーケーションを終えて、あえて普通列車を乗り継ぎながらゆっくりと日常の世界に戻るようにして東京へ帰りました。乗り換えなしの便利な特急電車があるにも関わらず。

東京へ向かう中、電車を乗り換える度に増えていく人々。いつもの東京の風景です。

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たまには全部、都会の生活を置いて別の環境に身を置いてみるのもいいんじゃないかな。

そう思う私は、すっかり下田の空気を身にまとって帰って来たことに気がつきました。最大のお土産は、ゆったりとした「下田時間」でした。
皆さんも、この土地でしか出会えない美味しいものや、この町の人たちからパワーを分けてもらいませんか?

私も夢のようなひと時をまた味わいたいから、また「お仕事」をするために、下田の街へきっと行きます。

<ライター・あいす まみ>


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