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三谷幸喜のありふれた生活

朝のコーヒーを吹き出しそうになった。

読まずに溜まった夕刊を今朝パジャマ姿で眺めてたら、6月3日(木)付けに、三谷幸喜がマスクのことをこんなふうに書いていたから。

『最近では、つけるのを忘れて外に出てしまうと、下半身を露出して歩いているのと同様の恥ずかしさと罪悪感で、慌ててハンカチで口元を押さえてコンビニへ買いに走る。』

いや三谷さん、そこまで思う?下半身露出とまで??

家族に話したら「誇張に決まってるでしょ。劇作家だよ?」と息子。

田村正和さん他界のニュースがテレビやラジオからがんがん流れてきた時、夫が言った。「三谷幸喜のコメントが聞きたい。」

私は「そのうち朝日の『ありふれた生活』に書いてくれるよ。」とこたえたのだが、それからわずか2日後の夕刊だったと思う。もう載ってる!

三谷先生、早すぎませんか?訃報を聞いてすぐに執筆?そのスピードにびっくり。週に一度の連載で、このタイミング。素晴らしい。

追悼番組として、古畑任三郎の『フェアな殺人者』が放映されたので、懐かしく観た。この中での好きなシーン。事件現場に古畑がやって来る。いつものようにフラフラと自転車をこいで。

現場には、立ち入り禁止の黄色いテープが貼ってある。古畑はとめた自転車の鍵の輪っかを、そのテープに巻きつけるのです。ごく自然に。

え、それカギの意味あるの?ていうか、誰も突っ込まないの?

こういう三谷幸喜の小ネタ、大好き。

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