美術配信してたら文字書きたくなった話
podcastアフタートーク
「そんない美術の時間」というARTのラジオ番組を始めてから約1年。番組内では、毎回一人の画家をピックアップして話を進めているわけですが。
実は話きれてないこともたくさんあるわけです。
というのも、番組構成がそうさせているんですよね。Podcastで私が最も重視しているのは美術を身近に感じてもらうことです。なので難しい言葉をあまり使わず、登場人物の名前も殆ど出さない。(名前を出してもあまり触れない)最初の一歩として番組を作っています。
なぜ美術を詳しく話さない工夫をするのか
私自身の話を少ししておきます。
小学生のころに絵を描く仕事をしたいと決心するわけですが、だからこそ、自分は世間の「美術分野の認知度・関心度」に疎いほうだと思っています。それを感じたのは入社一年目の時。
それまで私の周りには、どちらかと言うとアートやデザインに関心のある人「しか」いませんでした。小学生で水彩画教室に通い、中学から美術予備校(画塾)、高校は普通科・特進科のほかに美術科のある学校。大学は美術の大学、といった感じで。
むしろ私より知識がある人、私よりデザイン性の高い作品を作る人、私より感性の鋭い人はたくさんいました。そんな中に囲まれながら、互いに刺激し合いやってきた感じです。
そんな折、社会人としてデザイナー職に就くと。
営業さんやお客さんと話していくうちに「デザインのことはよくわからないから」「センスがないから」と当たり前のように枕詞を使う人たちに驚きました。変な言葉ではないと思うのですが。ただ、なにもかも突っぱねてるような、そうゆう悲しさを覚えました。
「プロとしてやってる人の前で口をだすなんて」との想いもあったのかもしれません。でもその言葉の裏にある強烈な苦手意識というものに触れたとき、なんだかとてもさみしくなりました。
もちろん、そうじゃないお客さんも沢山いました。
その一点だけで良い悪いを言えませんが(いろんな人がいたので)
「デザインとか美術とか、苦手ですか?」と聞くとだいたい返ってきたのが「俺は美術の成績2だったから」という反応。
そんなのなんの関係もないのに、一番わかりやすい指針なんでしょうか。
だって学校の美術の授業って、実技の話ばっかりでどう上手く描くかばっかり。特段、技法。美術の成績は「よりリアルに描ける人が成績がいい。変わった技法を使ってみたら加点される」というのが私の持論でした。
感受性豊かか否かは一律の授業では評価しにくかったかもしれないし、美術史のような座学にはあまり触れなかったかもしれない。ましてや作ることが楽しいと心踊らせるかどうかは、成績が邪魔して感じ取りにくかったかもしれない。
どこきっかけで美術や芸術分野に興味を持つかわからない。「写実的に描く」は一つのきっかけでしかない。
私はそんな人たちに、授業じゃない別のきっかけとして何か作りたかった。「美術の成績が2だった人へ送るPodcast」。だから詳しいことは話さない。完結に、ただの小さなきっかけとして。自分が居たらいいなと思っています。
Podcastで話せないアーティストの話
基本毎週一人の画家をピックアップしてご紹介する番組。現在の構成は以下の通りです
・画家ダイジェスト
主に若いころの話。作品の原点を話す
・代表作ピックアップ
1作品だけ紹介。多くを詰め込まなくてもいい、知識は一つでも鑑賞を十分サポートする
・有料版おまけ配信
ということなので、本当にざっくりした番組構成なんです。
ただ、これだと私が不飽和状態なので、どこかに発散したい!そうゆうアフタートークを、思いついたときにnoteにかけたらいいかなと思っています。
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