承認欲求は創作意欲に繋がるか?

【注意】例によって乱文書き殴りポイ捨てクオリティの文です。また、めちゃくちゃ主観的かつ思想色強めです。それでもいいという方のみどうぞ↓

 自分が所属しているグループで、こんな話題が持ち上がった。「創作意欲と承認欲求は結びつくか?」という話だ。
 同じような創作趣味で集まっているグループなので、僕含め色々なメンバーがそれについてコメントしたのだが、その中で共通していたのが「初めは興味などで創作を始めても、創作活動をするうちに承認欲求は必ず発生する」ということだ。
 これについては自分も同意できる。というか、そもそも自分自身が承認欲求に両足を突っ込んでいるので同意しかできない。
 SNSや投稿サイトが台頭する今、アナログの日記帳かFF0人の壁打ち鍵垢にでも書き記さない限りは「いいね」や「評価ポイント」といった手軽に数値化できるものが付いて回る。そしてそれらの「手軽に数値化できるもの」で上回る作品の存在がすぐ近くにある(なろうのランキングとかpixivのトップとかあるいはTLに流れてくる神絵師の絵とか……)ことが、承認欲求を刺激するのだろう……と考えている。多分こういう図式は現代に限った話ではないとは思うが、とりあえず本記事ではそういうことにしておく。

 さて、これらを踏まえて僕の創作意欲と承認欲求に対する価値観を述べたいと思う。

 まずWikipediaで拾ってきた承認欲求についての概要がこちら。

承認欲求(しょうにんよっきゅう)とは、「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」という欲求であり、「尊敬・自尊の欲求」とも呼ばれる。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 ここでミソなのは「他者から認められたい」に加えて「自分を価値ある存在として認めたい」という点があるところだ。本記事では前者を「他己承認(欲求)」、後者を「自己承認(欲求)」と呼びたいと思う。
 さて、ここで何が言いたいのかというと、自己承認はいわゆる「自己満足」というような類でも満たされるのではないか、ということだ。もちろん他己承認は自己承認に影響を及ぼしているが、基本的に自分を承認するのは自分自身だ。そしてそこに必要なのは自分自身に満足していること、要するに自己満足である。この自己満足というのが中々に曲者で、満足できるのに必要なハードルは人によって違うのだ(これはもちろん当たり前の話だが)。たとえば「RT1万いいね3万ぐらいで拡散されてる絵だが、あまり深いコメントなどはつかない」のと「身内でRTやいいねがされるくらいの絵だが、フォロワーと性癖や様々なものについて語り合える」のとではどちらが有意義か、という話。広く浅くか狭く深くか、と言い換えてもいいかもしれない。これは別にどちらが良い悪いとかではなく、どちらがより満足できるか、ということだ。「俺は色んな人に作品を見てほしいんだ!」という人は前者を選択するだろうし、「俺の性癖を分かってくれる人さえいればいい」という人は後者を選択するだろう。この場合だと前者が他己承認重視、後者が自己承認重視……だと思う。いかんせん素人意見なので自信がない。

承認欲求→向上心→創作意欲の好循環

 さて、ここからは僕個人のきわめて主観的な話だ。今までも十分主観的だったが、ここからはさらに主観的になるので予めご了承いただきたい。

 結論から言うと、承認欲求は創作意欲に繋がると僕は考えている(正確にはグループでの議論の結果僕がそういう結論に落ち着いた)。ただし、「向上心」という条件付きにおいてのみの話だ。というのも、自分自身がそういうルートを辿って創作意欲をキープし続けていたからだ。
 基本的に僕は絵を描いたりして(小説については現在承認欲求がないので割愛)うちの子かわいいねなどと言っているような人間なのだが、当然それをpixivだったりTwitterだったりにアップしているとどうしても神絵師の絵だが視界にちらつく。僕は根がクソが付くほどの負けず嫌いなのでそれを見て「絵が魅力的に書ける人間ずるくね?」と思う。そして自分と同じくらいうちの子が好きなので「あんだけ色んな人の目に触れてるよその子ずるくね?」と思う。ということで、僕は「もっと絵が上手くなりたい!」「んでうちの子を世に知らしめたい!」という二点の動機……向上心で創作意欲を保っていた。僕にとっての日々の創作活動は目標到達のためのステップだと考えている。……ここまで書いて自覚したが、僕はものすごく自己承認欲求の方面に偏っていると思う。
 この向上心というのを前述の例に沿わせれば、他己承認重視ならば「もっと反応が欲しいからいい作品を作るぞ!」となるし、自己承認重視ならば「俺の性癖には需要があるんだ! よっしゃもっと描くぞ!」となる……かもしれない。

 対して向上心という条件がなければどうなるかという話だが、これは自分を追い詰めてしまうことになるのではないかと僕は考えている。
 向上心なき他己承認欲求はRT乞食や特定グループ内での相互評価(詳しくは各自で検索されたし)問題の原因となり得る。向上心なき自己承認欲求は停滞を生む。そしてどちらとも自己嫌悪を引き起こしかねないと考えられる。
 要するに承認欲求という力をどこへ向けるかが重要であって、それを向上心という方面へ向けることができれば、上手い具合に創作意欲をキープしつつ好循環へと導けるのかもしれない……と考えた。

おわりに

 グループ内での結論は「誰しも承認欲求は創作をすると自然に生まれるものだが、承認欲求が創作のモチベーションにどう影響するかは人による」というものだった。本記事では埒外なので扱わなかったが、評価など気にせずにただ自分の為だけに創作をしている(そしてそれに満足しきっている)という人も当然ながらいるということだ。
 そんな中で承認欲求が創作意欲に影響する我々は、どうせならそれを良い方向に持って行きたいよね、というのが本記事の趣旨だ。
 この記事を読んでいる人の創作意欲が良い方向に傾くと願って、ここいらで筆を置きたいと思う。

 駄文にお付き合いくださりありがとうございました。

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文責: 洛葉みかん
Twitter→ https://twitter.com/lac_ba_m?s=09

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