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「きらめき」から中国王朝まで
日本語も英語も、繊細なニュアンスでその状況だけを表している単語にたまに巡り合うとき、これを使いこなせると言葉の使い手だなと感じる瞬間が度々あります。大抵は心の奥底にしまわれているものの、ごくたまに記憶の引き出しが動く瞬間が。
特にそういう系で一番好きなのは
英語だと光系の単語、日本語だと雨とか色系の単語なのですが漢字の変換でお!っと思ったものを見つけたのでメモメモ。そこから何故か中国皇帝の由緒に…よければ共にお付き合いください。こういうマジカルバナナ知識を留めておきたくてnote 始めたんだよね。レッツゴー!
注意)文字数がほんとうに多いです。
”Shimmer” シマ―
例えば英語で好きな単語の一つが"shimmering" 意味はきらめき。
このきらめきかたが「ちらちら光る、きらめき」という意味なんですけど
イメージ的には
・海に月の光が反射して光っている感じ
・ティンカーベルの動いているときの周りの光
みたいな粒度が細かくて、さりげなくてもしっかり品よく光る!みたいなやつです。
日常的には、アイシャドウやチーク、フェイスパウダーなどの質感を表す時によく使用される言葉で、ラメ入りのパウダーなどがきらきらと光ることや輝きのあることを指します。ギラギラのラメも可愛いけれど、光浴びたときにさりげなくきらっと光るの可愛くないですか?テンション上がるー!
ところでひらがなで「きらめき」ってそのままですでに可愛いですが
(※あくまでも個人の感想です)
漢字だとこれだけだったの!
「煌めき」
〘 名詞 〙 ( 動詞「きらめく(煌━)」の連用形の名詞化 )
① きらめくこと。光り輝くこと。きらきらと光ること。
[初出の実例]「人をわく心とはみし大空の星のきらめきことよけれども〈藤原信実〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)一)
② 盛んに飾りたてていること。りっぱに装っていること。きらびやかなこと。
③ 盛んにもてなすこと。歓待すること。
[初出の実例]「人を走らせて住の江殿など掃除せさせよといひやりたりけるに、余りのきらめきに、年頃然るべき人々の書きおかれたる歌ども、柱・なげし・妻戸にありけるを、皆削り捨てけり」(出典:今物語(1239頃))
④ ( 比喩的に ) 鋭い感覚や頭の働きをいう。
「かがやき」なら漢字3択くらい(輝き/耀き/赫き)でしたが1択なの。ヘッダーの写真漢字の方にも近いの選びた気がするんだけどどうかな。
火の皇帝ってあまりにもマギのあの方じゃないかい?っていうオタク心が心のドアをノックしつつ(推しです)、英語のニュアンスから想起するとちょっと強くなりすぎてしまう感が。重なってるけど重なってない意味合いのベン図エリアが生まれてしまいます。
だって火に皇帝ってもう強いじゃん。華やかですよね。赤みたいなイメージなんだけど皇帝は意外と赤色の服のイメージがない気がするなぁと。
そもそも皇帝知識があまりにも薄いので調べてみました。脳内には友達から布教されし皇帝ペンギン一号~三号がよぎってしまう…
ネタ過ぎる🐧⚽️🐧
中国皇帝の衣装について
「龍袍(りゅうほう)」と称される龍の文様の袍(外衣)は、中国の宮廷の官服として皇帝や皇族の衣装です。 裾には 宝を散らした人びとの長寿を祈る吉祥文様の寿山福海を描き上部に龍を現しています。 宮廷で公式に着られる龍袍は、 着用する人の身分や位が一目でわかるように色分けされました。
見た目「鞄」(かばん)っぽいけど衣編だから洋服だね。よくできてる~
男性のワンピース型は袍,女性のものは旗袍(チャイニーズ・ドレス)と呼ぶらしいです。やはり中国は意匠「龍」で縁起よしだね。
日本でもかぐや姫のとんでも無茶ぶり5選で「龍の頸の五色の玉」が欲しいわと言っていたけどこれはものすごく中国の文化の影響受けてるなぁと思いました。五行も中国だよね。
五行と曜日と惑星と
五行は元々「木火土金水」という五原素が天地万物を形づくるという「五行説」によるものだったそう。この流れ的に曜日の由来みたいだなと思って調べたら、曜日の名前は太陽・月・惑星の名前から来ているみたい。
日=太陽、月=月、火=火星、水=水星、木=木星、金=金星、土=土星
フェイントだったか~と思ったけど、肉眼で見える惑星(太字)だったからあながち間違いではなかったかも!
昔の人々は規則的な動きをする夜空の星々から時間や季節を読み取っていました。そんな星々の中で5つの星だけが星を追い越したり途中で引き返したりして不思議な動き方をしていることを発見しました。これらが惑う星「惑星」です。5つの惑星は肉眼で見ることのできる水星、金星、火星、木星、土星です。
ちなみに惑星の名前と曜日はラテン語も親和性が高いんだよね。
気になる人はぜひこちらも。
ラテン語やるなら由来としてギリシャ神話を抑えると楽しいよ!韓ドラ・昼ドラって感じ。どろどろ~神様だから命は軽い。残酷なり。
『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』というギリシャ神話と人間のハーフの子供たちが主人公の冒険談はカタカナと多すぎて大混乱しながらも面白く読んでいた思い出。
キャラクター名/何を司る神か/神様同士の権力地位が絡み合って情報量が多すぎるんだよね。
中華小説も名前と呼び名(親しい人/一般)と家門の名前など一人に対する総省が多くて今話しかけてるの誰ーーと混乱しながらたまに読んでる。
翻訳系でキャラクター一覧が別紙になっているのは親切設計ですよね。
『三体』とかもそれで助かったな。ほんとうに。
皇帝の衣装色の変遷
この人の記事が知識盛りだくさんで面白かった。
雑にまとめちゃうと
最初はカラフル、主に五行、だんだん黄色がロイヤルカラーに
■五行
「春は緑、夏は朱、夏は黄、秋は白、冬は黒」
■唐
高いもの順に「紫、緋(赤)、緑、青」
関係者は黄色のローブを着ることができなかった。
唐以降から徐々に黄色のプレゼンスが高く皇帝の色になっていったそう。
皇帝の特別な報酬に加えて、装飾のために肯定的な黄色を持つ被験者は許可されていません。清朝時代、雍正が功績のあった大臣・顔真卿を更正させた際には、ガチョウの黄色い財布や黄色い荷物を使用したことなどが罪として挙げられています
許された人しか使えない「禁色」っていう制度、無知は罪なりみたいな側面は怖いけど、忠誠の証だったり、高位の人から贈り物(認められた証)としてや効力が強くて色に力が乗っかっているなぁと思います。
どうして黄色が高貴な色になったか諸説でこれはどうなんだ?って思ったのは
黄色とロイヤルが同じ音であり、時に混同されることがあるからってやつ。
「例えば、あなたが「黄色い衣を着ている」と言うと、他の人には「皇室の衣を着ている」と聞こえてしまうかもしれません。」
教えて詳しい人〜
日本だとずっと紫が高貴の色ですね。
源氏物語とかでも「紫上」だし。
![](https://assets.st-note.com/img/1718099946928-RoJMwnsSMj.png?width=1200)
ものすごく豆知識で、この頃の紫は
貝紫ではなく、中国からもたらされた紫根による染織によるものなので手間かかる貴重→高貴だったらしいです。
高貴色繋がりでロイヤルブルー:英国公式カラーもあるね。名前勝ち感ある…
![](https://assets.st-note.com/img/1718097004861-DLY0o7ScVf.png?width=1200)
ちなみに現代中国においては、
黄色は「黄了huang2le」=おじゃんになる おながれになる
って連想になりやすいそうなためでビジネスでは使わないほうが吉。
贈り物とか商談とかは縁起の良い紅[hong2]ってことで赤色を選ぶのがよさそうよ!
私も黄色の言葉って良い意味ってよりはネガティブなのイメージが多いなぁ
黄泉, yellow monkeys (アジア人に対する差別用語)とかとか。
最後の余談:中国王朝覚え方
中国王朝の覚えかた
「もしもし亀よ」のリズムで覚えました。
『殷、周、秦、漢、三国、晋』(もしもし亀よ、亀さんよ)
『南北朝、隋、唐、五代』(世界のうちにお前ほど)
『宋、元、明、清。 中華民国』(あゆみののろい者はない)
『中華人民共和国』(どうしてそんなにのろいのか)
ざっくりテストなら上記で乗り切れて、
世界史選択ならアルプス一万尺版推奨。
(もっと細かいよ!)
『殷、周、東周、春秋戦国』(アルプス一万尺)
『秦、前漢、新、後漢』(こやりのうえで)
『魏、蜀、呉、西晋、東晋』(アルペン踊りを)
『宋、斉、梁、陳、隋』(さあ踊りましょ)
『五胡十六、北魏、東魏』(らんららんらん)
『西魏、北斉、北周』(らんらんらんらん)
『隋、唐、五代十国』(らんららんらん)
『宋、金、南宋、元、明、清』(らんらんらんらんらん)
歴史って王朝名覚えないと始まらないからね。ふわっと時代の漢字が乱立したときにこうやって思い出せるとちょっと楽しいよね。
いっぱい知らないをアップデートしました。
まだ要検証なのいっぱいあるけど。
セーブポイントまでお疲れ様でした!
ではまた。
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