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助けて松田さん!結婚式のパーティドレスのマナーがわからないんです! #羅針盤のつくりかた

結婚式やイベントなど「ちょっとしたドレスアップ」が必要な場面。
その装いに、自信を持てていますか?

インポートパーティドレスのレンタルサービス【ANDYOU DRESSING ROOM】に出会ったのは、ラブソルがマネジメントを担当する元宝塚歌劇団の女優さんの撮影がきっかけでした。

衣装を選びに覗きにいったところ、並んでいたのは質の良い素敵なデザインのパーティドレスたち。お高いのかなぁと思ったら、意外と手頃な価格なのです。

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お借りしたパーティードレスの一部。可愛らしいデザイン〜大人の女性にぴったりのかっこいいデザインまで、なんと650着以上。価格は¥4,950~¥10,450の価格帯から選べました!


「着てみたいなぁ」素直にそんな風に思ったラブソルメンバーたちは、先日行われたライター・柴田の結婚式に、ANDYOUのドレスをレンタルしてみました。

オンラインでポチッとすれば、すぐに届くシステム。箱を開ければ、素敵なオリジナルのポーチにパーティドレスが包まれています。そして、添えられた手書きのメッセージ。

着用後は、同じくポーチに入れてコンビニから宅急便で返すだけで完結という手軽さにも、「行き届いている…!」と感動したものでした。

「どうしてここまで、優しいサービスなのだろう?」
気になった私たちは、この優しさの元となる想いを、CEOの松田さんに直撃して参りました!

そこには、日本のパーティ文化をもっと楽しくしようと奮闘する一人の経営者がいました。

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松田 愛里(まつだ・あいりぃ)
AND YOU inc. CEO
株式会社ノバレーゼに新卒入社後、5年目で社内ベンチャーのコンペティションにて大賞を受賞し、子会社 株式会社アンドユーを立ち上げる。2019年4月より、インポートパーティドレスのレンタルサービス ANDYOU DRESSING ROOMを開始。「結婚式のスタイルが多様化していく中で、変わらないゲストの装い」に疑問を持ち、極力ゲストの負担を減らしながら結婚式をもっと楽しくできないかと試行錯誤している。

サンダル・肩出しNG!? 「パーティドレスを着る機会が怖い!」

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ーーインタビューの初めからご相談で申し訳ないのですが…これまで何度も結婚式に参列してきた中で、パーティドレスのマナー迷子になっていまして。…改めて教えてもらってもよいですか?

松田:その質問、お客様からもよくお受けします! ただ、結婚式参列の際の装いのマナーは、正式に定められたものは、実はないんです…。

ーーそうなんですか!?

松田:皆様が特に気になさるのは、「挙式の時に肩を出してはいけない」、「夏でもサンダルはNG、ストッキングを必ず履く」といったマナーですよね。正直なところ、「装いのマナーは結婚式ごとに異なる」が一つの答えだと思っています。

格式高いホテルでの結婚式か、海辺の会場での結婚式かでも変わりますし、新郎新婦が目指す結婚式のスタイルやご親族様のご意向によっても、その場に合う装いは変わってきます。そうすると、「これが正解!」とはなかなか言えなくなってきて。

ーーなるほど…。私はてっきりブライダル業界として定められたゲストの装いマナーなのだと思っていました!

そう思いますよね。もちろん、主役である花嫁さんと見間違うような真っ白のドレスや過度な露出などは控えた方が良いです。しかし、これだけ結婚式が多様化する中で、ゲストの装いがずっと同じマナーに縛られているというのも、少し不思議な話ですよね。

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ーーラブソルではこれまで撮影などでもANDYOUのパーティドレスをお借りしたのですが、「こんなにバリエーションがあるんだな」と驚いたんです! 結婚式=フェミニンで可愛らしいワンピース、というイメージを持っていたので。

そう言っていただけると嬉しいです! インポートドレスを中心に今は650着ほどパーティドレスを取り揃えていて、参加するゲストが自分らしいドレスアップを楽しめるよう、お手伝いをしています!

ーー「自分らしいドレスアップ」…。そもそもその考え方を持っていなかったかも…と気がつきました。

そういう方、すごく多いと思うんです! 先程おっしゃっていたみたいに、結婚式はこういう服装というイメージを持つ方がすごく多いので。でも、普段はカジュアルなファッションが好きだったり、モードなファッションが好きだったりする方が、結婚式に参列する時だけ違う装いをするというのも、なんだかもったいないじゃないですか。

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ーー確かに、もったいない!

お気に入りの装いをしている時って本当に楽しいし、それを着られると思うと結婚式に行くことがもっともっと楽しくなるはず。「結婚式をより良いものに」と、婚礼施設やサービスを高め続けているノバレーゼに入社したからこそ、気がついたことです。社内ベンチャー制度で起業した子会社として、「パーティドレスにも選択肢がある」ことを知っていただきたいと思っています。

ーー確かに、ゲストもその日の自分にわくわくする結婚式って、めちゃめちゃ素敵です! 正直な話、結婚式にお呼ばれするとすっごく嬉しい気持ちになると同時に、「何着ていこう…」って毎回悩むんです。素敵なものは高いし、かと言って限られた回数しか着ないし…。そんな風に思ってしまうことも、本当は嫌なんですけどっ。

私が、ANDYOUを始めた理由は、まさにそこなんです。特に女性は、同時期に結婚式への参列が続くケースも多く、同じドレスばかり着られないとお悩みを持つ方も多くいらっしゃいます。それによって金銭的な負担が増えてしまうと、「楽しみ」という気持ちがどんどん後回しになってしまうのも無理はないですよね。

でも、結婚式という場、人が集まるパーティは、本来「楽しい」が詰まっている場所。装いのことで、そんなに萎縮するものじゃないはずなんです!

たくさんある選択肢の中から、結婚式に合わせて自分の好みのものを比較的手頃な価格で借りられたら、もっと結婚式を楽しんでもらえるのではないか。新郎新婦様も、自分たちの結婚式をきっかけに素敵にドレスアップしているゲストを見たら、幸せじゃないですか。

「結婚式は、もっともっとよくなる!」その余白を感じているからこそ、私はANDYOUを立ち上げました。


ECメインの事業だからこそ、人の温度をのせる

ーーサービス提供から2年近くが経ちましたが、お客様のお声はどのようなものが多いですか?

おかげさまで本っっ当に素敵なお客様に囲まれて、リピートしてくださる方も多くいらっしゃいます。ドレスを返却する時にいただいたお手紙が、私の宝物なんです。

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このお手紙の3/4に書かれているのが、「ANDYOUのドレスを着ていったら、友人に褒められました!」というお声。何よりそれがすっごくすっごく嬉しかったんですよね。好きなものをまとうことで得られる自信って、周りにも伝わるんだなって。

中には「このパーティドレスを着ていて、プロポーズされました!」というメッセージもあって。もう、そのドレスをプレゼントしたい! と思ったくらい、嬉しかったです(笑)。

ーー素敵…。リピーターが多い理由として、もちろん価格や便利さ、そしてアイテムの豊富さというところはあるのと思うですが、問い合わせ対応の速さや届けてくださる時の手書きのお手紙など、心遣いが素敵だなと思っていて。こういった取り組みはなぜ行っているんですか?

実はANDYOUを立ち上げるときに、すごく迷ったことがあったんですね。ノバレーゼは人とのご縁や関わりをすごく大切にする会社なのに、その新規事業がEC主体で良いのかと。でも、日本全国にこのサービスを届けたいと思ったら、ECでの展開が適していることは明らかでした。

であるならば、なるべく私がお客様と接する場面を増やし、ぬくもりを感じられるサービスにしようと思いました。問い合わせは営業時間を設けず、いつ、どの窓口からお送りいただいてもなるべく当日中に返すようにしています。

手書きのお手紙も接点を増やしたいという意識で、ANDYOUを選んでくださった方が結婚式を楽しめるようにと、感謝の気持ちを込めています。

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ーーそういった松田さんの想いが伝わっているから、相手も丁寧に返したくなるのかもしれないですね。

そうだとしたら、とても嬉しいですね。おかげでドレスも綺麗に使っていただけていて、質の良い状態を保てています。

ーーリピーターが多いことも、納得です。ドレスのバイイングも、松田さんが行っているんですよね?

はいっ! すべて私が試着して、シルエットやデザインの修正が必要であれば行ってから、お貸し出しをしています。ANDYOUの立ち上げも運営も一人で行っているので、色々なことができるようになりましたよ! ECサイトの制作も、掲載する特集の企画や執筆も、ミシンを使ったお直しまで(笑)。

ーーすべて一人で!単純にパーティドレスをレンタルするというよりは、本当に「結婚式を楽しくしたい」という想いのあるサービスなのだなと、理解できました。

ANDYOUというサービス名に込めたのは、「あなたと共に」というシンプルな想いなんです。パーティドレスを着る機会って、必ずその場には招待してくださる大切な方がいて、その方に寄り添って一緒に楽しむ場面ですよね。

多くは、自分の結婚式を挙げる前に、誰かしらの結婚式に参列する方が多いはず。その時に、「結婚式って楽しい! 私もやりたい!」と思えなければ、ブライダル業界の未来は明るくないと思ってしまって。

「シェアリングエコノミー」という時代の波もありますが、そこだけを目指した事業ではなく、あくまで結婚式をよりよくしていくための手段の1つだと思っています。

「日本のパーティドレスの文化を変える」

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ーー松田さんがこうであったらいいなと思い描く結婚式の姿とは、どのようなものですか?

結婚式の形はかなり多様化してきていますが、新郎新婦とゲストが一緒に結婚式をつくっていく文化がもっと広まっていったらいいなと思っています。

日本の結婚式の多くは「ホストとゲスト」という色が強く、新郎新婦様もゲストに楽しんでもらいたい一心で、当日までサプライズで物事を進めてしまう文化があると思うんですね。

でも例えば、「こういう結婚式がしたいから、この会場を選んだんだよ」というお話を事前に聞いていたら、ゲストも「じゃあこういう装いが合いそうかな」と、寄り添えるじゃないですか。

結婚式というものを一線引いた立場から見てみると、参加する人数は圧倒的にゲストが多いんです。そのゲストが自分らしい装いを楽しみ、結婚式当日まで新郎新婦様と同じようにワクワク過ごせたら、結婚式はもっともっと楽しくなる。結婚式をしたいと思う人が、きっと増えるはずです。

実現に向けては、ブライダル業界全体の連携も必要だとは思いますが、ノバレーゼというブライダル企業のグループ会社としてANDYOUを運営していくからこそ、目指していけるビジョンなのかなと思っています。

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ーーコロナウィルスの影響もあり、ブライダル業界自体も大きな打撃を受けましたよね。でも、「結婚式」という機会はやっぱり特別。私もANDYOUのパーティドレスを着て、結婚式に行きたくなってきました…!

立ち上げてすぐにコロナウィルスの影響を受け、正直悔しいとしか思えない時期もありました。でも、これがあったから気がつけたこともあるんです。

結婚式を予定した新郎新婦様は、中止よりも延期を選んだ方が多い。オンライン結婚式などのサービスも出てきた中で、「やっぱり人は、人に会いたい。人と一緒に楽しみたい」のだと気がつきました。

人と会うことが特別になった時代に、その機会を思い切り楽しむ。そのための一つの選択肢として、「ANDYOUで選べば間違いないよね」と思ってもらえるパーティドレスにこだわり、想いを込めて届けていきたいと思っています。

もっと自由に楽しんでいい。

ANDYOUを通じて、パーティドレス文化を変えていきます。


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【編集後記】

私ごとではありますが、この取材を担当した柴田は2021年7月に結婚式を行いました。

ラブソルメンバーにも参列をお願いした中で、「当日着る服をANDYOUで借りるから、一緒に見て!」とのご相談が。「新しいな」と思いつつ一緒に選んだのですが、当日その装いを見て「やっぱり似合うね!」と嬉しくなったことが、花嫁サイドとしての率直な意見でした。

記事中ではゲストの立場から「パーティドレスに対する悩み」をご相談しましたが、それを知っているからこそ、「結婚式にお呼びすることでゲストにかけてしまう負担」は、少なからず頭にありました。

でも、「何が似合うかな」と選び、「合わせるアクセサリーはこれかな?」と、素敵な自分になるために迷う姿を見て、私の方が嬉しくなってしまったことは事実。

これが、松田さんの言う「一緒に結婚式をつくる」楽しさなのだと感じました。

「日本のパーティドレスの文化を変える」

挑戦する松田さんのこれからを、ラブソルは応援します。(今度はゲストとして、結婚式に行きたい!)

ドレスアップをする機会がある方はぜひ、ANDYOUを覗いてみてね! と、全力でおすすめします!


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取材・執筆:柴田 佐世子
編集:柴山 由香
撮影:池田 実加
バナー制作:小野寺 美穂



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