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『1万円起業』は自分で会社をやること、を身近に感じさせてくれた本 @mikaikeda6

今週はテーマウィーク。「私を変えた一冊」というテーマで、ラブソルメンバーが毎日本を紹介していきます。

おはようございます。ラブソル代表の池田です。

私が今回選んだのは『1万円起業』
著者はアメリカの起業家クリス・ギレボーさん、本田直之さんが監訳をされています。

お手軽に起業ができそう! だから購入したのではありません

この本が出版されたのは2013年の3月、私の手元にあるのが2013年9月の3刷のものでした。おそらく2014年になるかならずのタイミングだったのではないかと思いますが、本屋で山積みになっていたので気になって手にとった記憶があります。

本の表紙には大きく、タイトルである「1万円起業」の文字のほか、「片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法」とあります。
さらに帯には「貯金はいらない」「会社を辞めなくても始められる」「主婦の方にも向いている」と書いてあります。

この本を勧めておいてなんなのですが、私は手軽に起業、片手間に副業というような考えは好きではありません
片手間で仕事をするという姿勢がまずもって嫌だし、やるなら全力で取り組みたいと思っているタイプなのです。

ではなぜこの本を購入して読んだのか。

本来は決して手に取らないであろう本を手にとったのは、この時期だからとしか思えません。

ラブソル誕生前のモヤモヤ期だから手にとった本

私が共同経営者のゆかと共にラブソルを立ち上げたのは2014年の8月1日です。

勤めていた会社を辞めて、ラブソル(その頃はまだ名前がないふんわりとしたものでしたが)をつくろうと決意したのが4月くらいだったでしょうか。しかし、当然ながらその半年〜1年前から、ぼんやりと何かはじめたい気持ちにはなっていたように思います。

起業という道を示したのは、ゆかでした。
私はあらゆることについて、損切りが苦手なタイプなので、新卒から勤めていた会社を辞めることに対してもなかなか踏み出せませんでした。
ゆかとの未来に興味はある、しかし会社を辞めることに二の足を踏んでしまう。
そんななんとも情けない時期が半年くらいはあったと思います。

その頃書店で目に止まったのがこの本なのです。

吸い寄せられるように手に取り、一気に読んだのを覚えています。

読んで得られたのは、「あ、起業って楽しそう。怖くなさそう」という漠然とした感覚でした。

ビジネスの種は目の前に転がっている

この本では、著者のクリス・ギレボー氏が、アメリカをはじめ世界の起業経験者へのインタビューやアンケートをもとにした多くの実例が紹介されています。

例えばこんなエピソードが出てきます。

クレジットカードでマイルを貯める方法を熟知しているビジネスマンが、手数料をもらってお客様にぴったりの旅行計画を立てる事業をはじめた。単なる旅行ではなく、マイルを活用し、航空会社を組み合わせてできるだけ安く得するプランを組んでくれるサービスを立ち上げた。
副業だけで750万円相当を稼ぎ、自らも貯まったマイルで空き時間は旅行を続けている。
売れないデザイナーの2人が、ニューヨーク旅行のために地図を購入しようとしたところ気に入ったものが見つからなかった。では作ってしまおう! と、理想の地図を作った。印刷をする段になり1枚だと割高だったので50枚印刷をし、自分たちの1枚以外を捨てるのももったいないので販売することにした。ネットで販売してみたところあっという間に売り切れた。

この本に出てくるあらゆる事例から共通して読み取れることがいくつかあります。
本の中で使われている言葉を借りて書き出してみます。

「ちょっとした頼まれごと」もビジネスの種
売るものを決めるにあたってもっともいい方法は、人が買うものを売ること

実は、ラブソルの起業も、まさにこの視点からスタートしています。

もともと、演劇関係のスターさんのファンクラブで出会ったゆかと私。ファンクラブで運営スタッフをする中で、パーティーの運営、イベント開催、グッズ制作、写真撮影、動画撮影・編集などを行うようになりました。
現在のラブソルで行っている多くの仕事の基礎をここで身につけたのです。

やがて、自らのファンクラブに留まらず、知り合いのファンクラブからお声がけいただきお手伝いをするようになりました。

ここに顧客の存在と可能性を感じ、起業することになりました。

この本を読んで、はっきりとではありませんでしたが、その頃ぼんやりと考えていた起業の片鱗が、間違ってはいない、現実的なことだと思えるようになりました

少しワクワクする自分が生まれたのです。

そこにお客様はいるか?

ちなみに、表紙にある副題があまり好みではないと書きました。お手軽起業、片手間起業という感じがしてしまいます。

しかし、この本の中身は意外なほど堅実です。

「「好きを仕事に」の落とし穴」という項目があるのですが、その中で「どんな情熱でも追いかければいいというものではない」という言葉があります。

ここ、会社を作って間も無く8年になりますが、頷きまくりです。

好きを仕事にするのは良いことです。好きでないと続けられませんから。しかし、そこにお客様がいなければ、いくら情熱を傾けて時間や労力をかけても無駄です。
ラブソルが今まで続けてこられたのも、ただただ好きだからというのではなく、常にどこにお客様がいるかを考えてきたからだと思っています。

本の中で、ベンジャミン・フランクリンの言葉が紹介されています。

「情熱が君を動かすなら、理性に手綱を握らせておけ」

情熱を持ちながらも理性を忘れず、これからもラブソルを経営していきたいと思っています。

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『1万円起業』安くなってました。しかもKindle Unlimitedで読めます。ぜひ。


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池田 実加▶︎SNS...Twitter

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