私は「ストレス」を求めて、旅をする @mikaikeda6
ありていに言って、私は旅が好きだ。
ラブソル取締役の池田です。
高校生の頃から、大学生になったらやりたいことを聞かれたら、「旅」と答えていました。勉強でもサークルでもなくアルバイトでもなく、旅。
就職してからも、今の時代では絶滅したような超ブラック労働下にありながら、なんとかうまくやりくりして旅行に出かけるのを喜びとしていました。
ラブソルを設立してからも、よくよく旅に出ています。
普段の3割り増し!? 旅に出ると仕事がはかどる
起業してからの旅が学生時代や会社員時代と違うのは、「仕事と旅の境目がなくなったこと」ではないでしょうか。
「旅に出ると仕事がはかどる」
これは、旅に関して私が確信している法則です。
旅をしながらの仕事は、どうしても細切れになります。
飛行機に乗る前にラウンジで、目的地についてランチした場所で、観光後の合間にカフェで、夕食後にホテルの部屋で、などなど。
私たちの仕事はPCとwifiがあればどこでもできるので、あらゆる場所で仕事をします。
オフィスで仕事した方が安定した環境があり、時間も細切れではなくまとまっています。当然、その方が仕事が捗ると思われるでしょう。
しかし、私は大変ズボラな人間。
時間がたくさんあればあっただけ使いたくなります。
あ、まだ5時間もあるから、これは後でやろう、というように後回しにしてしまうこともしばしば。
それが、旅中だと次に移動や予定が迫っています。おのずと仕事の優先順位をつけて、効率よくこなしていく必要があります。
貴重な隙間時間に何をするか、あらかじめ決めておきさっと取り掛かります。
するとどうでしょう…、無限の時間があるオフィスではなかなか進まなかった仕事も、サクサクと進むではありませんか。
本当に面白いくらい、如実に成果が出ます。
普段からそうしなさいよ、という声が聞こえてきそうです。旅から学んだものの一つに、効率的な仕事の組み立てがありますから、日常でももちろん活かしていっていますよ!
「旅(travel)」の語源は、楽しいものではなかった!?
旅=travelの語源を調べてみると、ラテン語で「労苦を伴う努め」という意味を表す「トラベイル(travail)」にあると出てきました。
美味しいものを食べ、見たことのない景色をみるのが旅の醍醐味と思っていたので、この語源には驚きました。
しかし、よくよく考えていくと確かに旅とは、そう楽しいだけのものでもないかも? と思えてきました。
海外旅行に行って、騙されたり何か盗まれたり、困った場面を経験したことのある人は多いのではないでしょうか。
私は、PCを置き忘れて盗られたり、レストランで表示価格より高い金額を請求されたり、タクシーで思ったのと違う場所で下ろされたり…。流石に20年近く旅をしていると、いろいろなことがあるものです。
そこまで大きなトラブルはなくても、普段日本で生活するのに比べると、多くのストレスがかかっています。
言葉は通じないし、道もわからない、常識も違う。ぼーっとしていたら目的地に辿り着けません。
意識を集中して、神経を研ぎ澄まして、異空間に飛び込む覚悟が必要です。
それはもう、「労苦を伴う務め」に近いものがあります。
ストレス上等! 私はなぜ旅をするのか
私が旅を好きな理由は、まさにここにあると思っています。
「時間制限」「ストレス」「苦労」「慣れない環境」
旅は、普段の生活では受けることのない、多くの困難を与えてくれます。
先ほど、私はズボラな人間だと書きました。
意志の強い人間なら、日々自らにゴールを課して、ステップアップしていくことでしょう。
しかし、自分に甘い私は、平凡無事な毎日の中ではあまり燃えず。自分で定めたゴールを簡単に破ってしまいます。
それが、旅を通して自らに負荷がかかることで、それを乗り越えようとするパワーが生まれ、成長することができます。
強制的に自らに刺激を与えてくれる存在が、旅なのだと思います。
ちょうど読んでいた本に、面白い言葉がありました。
脳科学者である茂木健一郎さんの書いた『脳リミットのはずし方』の中に、脳のリミット(自分に限界をつくりチャレンジを阻む要因)の一つとして「自分の居場所を固定しすぎない」という言葉が出てきます。
脳科学的にみて、自分の居場所を固定してしまうと、新しいチャレンジができなくなるということです。
人間の脳は面白いもので、満たされて安定していたらOKではないのですね。
刺激を得て、新しいことに挑戦するほど、使える脳の範囲も広がっていくのだと言います。
もちろん良い景色も見たいし、美味しい料理も食べたいですが、それ以上に私を旅に導くものは、普段とは違う環境です。
普段当たり前にできることができない、そんなストレスを求めて、私は旅をしています。
池田 実加 ▶︎ SNS...X(旧Twitter)
<ラブソルへのお仕事依頼についてはこちら>
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