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自分のこと、後回しにしてない?私が看護師からコミュニティマネージャーに転身した理由

「看護師以外の世界を見てみたくて、思い切って飛び出しました」

看護学校を卒業後、結婚、出産を経験しつつ、ずっと看護師として働き続けていた宇佐見鮎美さん。

昨年7月に長年勤めていた病院を退職。フリーの業務委託メンバーとして、恵比寿のコンテンツ制作会社「LA BOUSSOLE(ラブソル)」に未経験ながらコミュニティマネージャーとしてジョイン。一年も立たない間に複数のコミュニティ運営を任されるチームリーダーとして活躍しています。

北海道で3歳になったお子さんを育てながら、リモートで働く宇佐見さんの働き方に、同じく業務委託メンバーで同い年、鹿児島在住の上村が迫ります!

(プロフィール)
宇佐見 鮎美(うさみ あゆみ)
1984年北海道生まれ。看護学校を卒業後、看護師として16年勤める。途中で結婚、出産を経験。2022年8月からは、恵比寿のコンテンツ制作会社LA BOUSSOLEにアライアンス(業務委託)メンバーとしてジョイン。まったくの未経験からフルリモートでコミュニティマネージャー職に挑戦し、一年も立たないうちに複数のコミュニティ運営に携わるチームリーダーへ。3歳の娘と夫とカエルとハムスターのにぎやかな暮らし。旅や珈琲、スノーボードが好き。

出会いは「オンラインコミュニティ」、遠くから「いいな」と眺めていた

上村:ラブソルで勤め始めて、1年くらいですかね…?

宇佐見:昨年の8月からなので、1年経っていないですね。去年の今頃は、まだ病院で働いていました。

上村:何だかもっと前からな気がしますね! そもそも、ラブソルメンバーと知り合ったのはどこだったんですか?

宇佐見:数年前に入っていたオンラインサロンでした。そのサロンの運営メンバーに、代表のゆかさんやみかさんがいらっしゃったんです。大きなサロンだったので直接運営の方と交流することはなかったんですが、自然にラブソルメンバーのTwitterをフォローして、発信はずっと見ていました。

上村:これまでにいくつかコミュニティに入っていたそうですが、そもそも、オンラインのコミュニティに入ろうと思ったきっかけは?

宇佐見:ちょうど妊娠中で時間があって、夫と色々な本を読んで共有していたんです。夫が先に堀江貴文さんが主宰しているオンラインサロンに入会して、楽しそうにしているのを見て、私もどこかに入ってみたいなと思って。その時読んだ本で知ったオンラインサロンに入会してみたのが最初です。

その後、そのサロンは辞めたのですが、育休が明けて仕事に復帰してちょっと落ち着いてきた頃「また何かやってみたいな」と思うようになって。ゆかさんのTwitterで「Domaniサロン」を知ったんです。ワーキングマザー向けのファッション誌『Domani』のオンラインサロンで、いいなと思って入会しました。

オンラインコミュニティでは、普段の生活では知り合えないような人たちと出会える。それが楽しいんですよね。

上村: なるほど。Domaniオンラインサロンも、立ち上げからラブソルが運営していますよね。

宇佐見:そうなんです。ゆかさんをはじめとしたラブソルメンバーと実際にオンラインで交流する機会があって。少しずつお話するようになって、さらに「いいな」と思っていたんです。

「看護師以外の世界を見てみたい!」飛び出してみたからこそ出会えた景色

上村:その後、いよいよラブソルが主宰するコミュニテイ「喫茶ラブソル」に入られましたよね。

宇佐見:ちょうど子どもが2歳になって、あと1年で時短勤務が使えなくなるタイミングでした。これからの働き方や人生のことを考えるようになって。そんな時、喫茶ラブソルで「幸せなビジネスパーソンを目指す!3ヶ月カリキュラム」という働き方や生き方に向き合う連続講座をやるよ、というのを見たんです。すごく興味を引かれて、ついに入会しました。実際、喫茶ラブソルの講座を受けて看護師の仕事を辞めようと決断したので、運命のタイミングだったのかも(笑)

上村:喫茶ラブソルに入って、看護師を辞めると決めたんですね…! その時、次は決まっていたんですか?

宇佐見:次、どうするかは全く決まっていませんでしたが、「看護師以外の働き方をしてみたい!」という気持ちが止められなくなったんですよね。コミュニティを通してラブソルの働き方を見るようになって、ふんわりと「どこにいても働ける感じがいいな」というのがありました。看護師は、その場にいないとできない仕事だったので。

看護師という枠の中で何度か転職はしていますが、これまでは、先が決まっていないと辞められない性格だったんです。でも、次が決まるのを待っていたら、一生辞められないという気持ちになれたんです。

上村:確かにそうですよね。思い切って辞める決断をした、そこからどうやってラブソルで働くことになったんですか?

宇佐見:7月に家族で東京へ旅行することになったんです。喫茶ラブソルでは地方メンバーが上京する時には、オフィスに遊びに行ったり、食事会を開いてくれたりするのが恒例だったので、私もオフィスへ遊びに行かせてもらったんです。実際に働くメンバーの姿を見て、わくわくしていたところに、代表のゆかさんに「コミュニティマネージャー向いてる気がする! やってみない? 」と言われて

上村:すごい…! 言われた時は、どんな気持ちだったのか気になります!

宇佐見:ただただ、びっくりしましたね。ラブソルといえばコンテンツ制作の会社で、メンバーはデザインやライティングができたり、動画がつくれたり、みんなクリエイターなんですよね。私にはそういったスキルはないし、いいなぁと思ってもできることがないからと打ち消していたんです。だから、「コミュニティマネージャーに向いている」と言われて、びっくり。でも、口から出た言葉は「やってみたい」だったんです。

一筋縄ではいかない!「コミュニティマネージャー」という仕事

上村:ラブソルでお仕事を始めた経緯は、聞いているだけでドキドキしちゃいました。ちなみに、コミュニティマネージャーってどんなことをするんですか?

宇佐見:コミュニティマネージャーのお仕事は、メンバーさんとオーナーさんをつなぐ役割で、メンバーの安心・安全に気を配ったり、みんなの「やりたい」を実現させたり。もちろん、コミュニティのページや入会・退会の管理をしたり、イベントを立てたりといった事務的なお仕事もあります。看護師のお仕事ではあまりパソコンを使って来なかったので、最初は作業に慣れていなくて、どこを操作していいのか分からないというところがありました(笑)

上村:コミュニティマネージャーの役割には正解があるわけではないし、難しそうですよね。

宇佐見:そうですね、資格があるわけでもないし。ラブソルはいくつものコミュニティ運営を担当しているので、代表のゆかさんやみかさんのやり方を見ながら学びました。とはいえコミュニティは一つとして同じものはないし、世界観も目指すものも全然違うんですよね。確かに、簡単ではないお仕事だなと思いますし、今も完璧だとはまったく思っていないです。

上村:ちなみに、これは失敗したなというエピソードありますか?

宇佐見:いっぱいあります…。 オンラインイベントの進行を担当することになって、「こういう流れでやればいいな」と確認して頭では理解したつもりだったのですが、いざやってみたら頭の中が真っ白になって、言葉が出なくなってしまって。無理やり進めたんですけど、自己紹介をすっ飛ばしていきなりイベントをスタートさせちゃって…。その時は、代表のゆかさんがそっとフォローに入ってくれました。ゆかさんのファシリテーションって、本当に場が和んで話しやすい雰囲気になるんですよね。自分でやってみたからこそ改めて、「こうやって場をつくっていくんだな」と腹落ちした気がしますね。

上村:なるほど…、ファシリテーションも大切なんですね。 逆に、コミュニティマネージャーをしていて嬉しかったことはどんなことがありますか?

宇佐見:喫茶ラブソルで、イベントのレポートをメンバーさんが書いてくれた時のことです。手を挙げてくれたメンバーさんが、途中で書くことに苦戦をして、私にアドバイスを求めてくれたんです。私はライターでもなんでもないので、的確なアドバイスができるわけではないのですが、私なりに色々なやり取りをして。無事にレポートが公開された後、「話を聞いてくれて、励ましてくれたおかげで書ききれました」と言ってもらえたことが嬉しかったです。

上村:オンライン上でのやりとりだから、どこにどう悩んでいるのか気づくのが難しいですよね。

宇佐見:声のかけ方一つでプレッシャーになることもあると思うので、様子を見ながら声かけをしていきました。相手のことを想像したり、相談しやすい雰囲気づくりは意識的にしていました

上村:コミュニティマネージャーに必要なスキルとは、どんなことだと思いますか?

宇佐見:やはり、「見る」ことに尽きると思います。そして、安心して所属できるように「あなたのこと、ちゃんと見ているし知っているよ」ということを具体的に伝えていくことですかね。見て、知っていないと、どういうシーンでどんな介入が必要なのか、それとも不要なのか、判断ができないので。

上村:まさに見守る、ですね。今は複数のコミュニティ運営に携わっていますが、自分のどういうところがコミュニティマネージャーに向いていると思いますか?

宇佐見:コミュニティまわりの仕事が向いているのかと聞かれると、正直、今でも分からないんですよね。まわりの人から「合ってるよ」と言われても、自分では自信がない。人と関わることはすごく好きですが、イベントの企画をしたり、運営をしたりするのは得意じゃないなと感じています。ただ、メンバーさんの「こういうことをやりたい」という思いを掬い上げることと、全体を把握することは得意かなと感じています

上村:コミュニティマネージャーのお仕事を通して、自分に「プラス1」できたことがあったら教えて欲しいです!

宇佐見:コミュニティはそれぞれ世界観が異なるので、その場の雰囲気に合わせたコミュニケーションができるようになった気がします。他には、イベントのバナーをつくる機会があるので、簡単にだけどデザインができるようになったり、コミュニティの活動を伝えるのに記事を書いたり告知文を書いたりするので、書く力もかなり鍛えられているところではあります。

今思うと、最初はラブソルのコミュニティである「喫茶ラブソル」を任せてくれたんですよね。企業さまのコミュニティをいきなり担当していたら、いっぱいいっぱいになって終わってしまったかもしれません。まずは、メンバーでもありよく知っていた喫茶ラブソルでたくさん経験をさせてもらって、それから徐々に外のコミュニティを任せてもらった。だから、少しずつ「プラス1」をしていって、いろんなことができるようになったんだと思います。

自分にフォーカスできなかった私がたどり着いた、新たな夢

上村:書く力といえば、先日、宇佐見さんの記事が小学館さんのWEBメディア「kufura」に記事が掲載されましたね…!

宇佐見:そうなんです。「掲載したい」というお話がきた時には、もうびっくり。元々はラブソルの公式noteに掲載したもので、ライターの佐藤友美さんが出版された子育てコラム『ママはキミと一緒にオトナになる』の感想を、実体験と交えてまとめた記事だったんですけど。

上村:それが、kufura編集長さんの目に留まった、と。

宇佐見: そんなこともあるんですねぇ。ラブソルにジョインしてから、オウンドメディアに月に2〜3回くらい記事を書く機会をもらって、コツコツ書いてきて。看護師だったころはカルテくらいしか書く機会がなかったので、最初は時間はものすごくかかるし、ちゃんと書けないし。毎回、代表のゆかさんによる編集が入るからなんとか記事を世に出せてきたけど、果たして一人で書ける日は来るんだろうかと思っていました。今回、こうやって外部のメディアで掲載させていただくことになって、積み重ねてきたものは私の中にちゃんとあるんだな、と自信につながりました

上村:今後、頑張っていきたいことはありますか?

宇佐見:そうですね。オウンドメディアの記事執筆は続けていますし、コミュニティのお仕事としても文章を書く機会が増えてきていているので、書くことは頑張っていきたいなと思っています。コミュニティマネージャーという軸に、書く力を掛け算できたら。新しいチャレンジをするというよりは、今、目の前にあることにコツコツ取り組んでいきたいです。

今までの人生では、「これをやりたい」とか「自分にはこれが向いているかも」とか、自分にフォーカスすることができなかったんです。コミュニティに入ったり、運営する側になって初めて自分に向き合うことができた気がします。多様な人とゆるくつながれる場のおかげかなと思うので、今度は自分の手で、そんな場を大切につくっていきたいですね。

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WEBメディア「kufura」に掲載された記事はこちらからお読みいただけます。

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取材・執筆:上村 ゆい
編集:柴山 由香
撮影:池田 実加
バナーデザイン:黒須 亮平
バナーデザイン監修:小野寺 美穂




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