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人生はビリヤード 2023/10/05〜10/11


2023/10/05(木)晴れ  

11月末にカウンセリングサービスをやめることになった。

「なんで辞めるのか?」「これからどうするのか?」といろんな人に聞かれたけど、自分でも言葉にするには難しいし、もはや考えすぎて言葉を忘れた。

「めっちゃくちゃ速く動くと、速すぎて逆に止まっているように見える」

テレビでレイザーラモンHGが腰を振りながら教えてくれた。それと同じで考えすぎて何も考えていない状態だ。

人生はビリヤードだ。

どこかで突かれた球が他の球にぶつかって、その球がまた他の球にぶつかっていく。テーブルの上で幾重にも球がぶつかって、その一つが自分に当たる。その衝撃を受けて進んでいく。思い寄らなかったタイミングと方向に。

台の上にあったそれぞれの球が少しでもズレていたら、自分に当たらなかった。それまで何度も球が突かれてぶつかってを繰り返して、本当に幾つもの事象が重なってこの結果になった。

だから「人生はおもしろい。」とも言える。
「この先どの球にぶつかるのか?どこまで進んでいくのか?」分からない。

プロの選手ならビリヤード台の上にある球の行方をある程度コントロールできるだろうけど、人生の舞台には球が多すぎるし、舞台はでかい。

すべてを予測できないし、コントロールもできない。
だから面白いし、面白がることが予測もできない人生を照らす灯台だと思う。

下を向いていたら、宝島を見つけることなく通り過ぎてしまう。
行き先が分からないのは遭難しているのではなくて、夢の島に向かっているかもしれないのに。


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学生時代から通っていたラーメン屋に自転車で食べにいく。

このラーメン屋はハズレの日と、アタリの日がある。スープの味が安定してないのだ。薄いスープが好きな人にはアタリの日でも、濃いスープが好きな人にはハズレの日となる。そこも含めて昔からファンがいる。お店は行列ができている。

今日は大外れだった。


2023/10/06 (金)曇り  


妻から北斗の拳に出るなら「哀愁のリョウ」と名前をもらった。
もちろん北斗の拳に出る予定もないし、戦いたくもないのでラオウに「うぬめ!」とすぐぶっ飛ばされると思う。

妻は前しか見えない。
(※きっと前世は肉食動物だ。スピードを出して獲物を捉えるために視野は前方を見ることに進化した。)


自転車で二人乗りをする時に、2人とも前を見る乗り方と、運転者は前を見て、もう1人は進行方向に背中を向けて後ろを見る乗り方がある。

パートナーシップもそれに似ている。
ふたりで同じ方向に進む。でも見ている方向がそれぞれ違うことがある。


僕らは後者の乗り方で人生を漕いでいくことが多いかもしれない。
2人で前を見ることもあるけれど、僕が後ろに乗って、走り過ぎていく道路や風景を見つめている。

それが「哀愁のリョウ」の由来だ。

すぐにモノを捨てられる妻と捨てられない夫。

過去を見ながら未来に進んでいく。カウンセラーの癖かもしれないし、その癖があるからカウンセラーになったのかもしれない。


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「何を考えているか分からない」と10年来の友人に言われた。

「そんなバカな!」だ。

言葉は繊細に詳細に伝えることが大事だと思っているし、ブログやツイッター、インスタでたくさん文章を書いている。

にも関わらず「何を考えているか分からない」と言われてしまう。

人の何倍もの量をアウトプットしているのに、なぜ「何を考えているか分からない」と言われてしまうのか?

「何か考えてそう」と思われすぎているかもしれない。心理カウンセラーと名乗っていいる手前、いろんなことを分析しているように思われるのだ。

でも、何も考えてないし、何も分析もしていない。

不思議なことで「何も考えてない」と言うほど、周りは勝手に「嘘だ!」とか「本当は〇〇について考えてたんでしょ!?」とか言ってくる。

本当に何か考えている時は「ちょっと仕事のことを、、、」と言えるけど、何も考えてないから、何も考えてないしか言いようがない。

でも、周りはそれを信じてくれない。
オオカミ少年 in 令和である。

英語教師の友人は、授業中は発音に厳しいが街中では何も気にしない。(気になる人もいるかもしれないけど)友人は発音添削スイッチをプライベートでは上手にオフにしている。

僕はそこまで器用ではない。単純にカウンセリングで120%の力を注ぐ。で疲れて思考する体力が残っていない。

ドイツ出身の建築家ミース・ファン・ローエは「神は細部に宿る」と残した。

心も会話や表情のちょっとした隙間に真実を宿す。
細部に表出してくれた心の声を逃さないようにしている。


話がズレたけど、心理カウンセラーでも何も考えてない時は何も考えてない。僕の場合は本当にもっと何も考えてない。

お昼ご飯を食べている時に「今日の晩ご飯は何を食べたい?」と妻に聞くので、「いつもご飯のことしか考えてないよね!」とよく言われる。

2023/10/07 (土) くもり  


今日はピックルボールの日だ。テニス似た競技でお年寄りから若い人までレクレーションとして楽しめるようにラケット(正式にはパドル)やボールを改良したスポーツだ。

友人に誘われて参加するようになった。

カウンセリングは言語での対話だけど、スポーツは肉体での対話になる。もちろんプレイ中に話すことはあるけれども、「対戦相手が何を考えているか?」「ペアとどう呼吸合わせるか?」身体性を伴うので、言語だけの対話と違ったおもしろさがある。

プレイにも、振る舞いにも、その人らしさが出る。

ピックルボールは体育館で行われるので、予約の都合でいろんな体育館を回っていく。今回は西の体育館、次は東の体育館といったように。

体育館への移動は自転車で、その時間がとても心地よい。

心を整理するには「移動」が必要だと思っている。

景色が変わっていく適度な刺激がちょうどよくて。何かを考えているようで、感じているようで、それだけに集中しているわけでもない。

通勤や慣れている道は刺激が少ない。かといって初めての道では、刺激が多い。

なんとなく道は知っているけど久しぶりに通る。

そんな道がちょうどいい。

2023/10/08 (日) 雨


日記も三日坊主を乗り越えた。
この時点でいつか公開することを決めてただ書いてる。

これとは別にプライベートの日記も書いているし、カウンセリングタイムズのブログも書いているし、朝はモーニングノートで頭の中を書き出している。

自分でつくづく書くことで生きていると思う。

立派な文章を書いてるわけではないし、有名な文豪でもないけれど、
生きる要素に食う・寝る、そして「書く」がある。

人によっては贔屓にしている野球チームの試合観戦があるし、旨い酒を呑むことかもしれない。愛するペットと共に過ごす時間かもしれない。夜のジョギングかもしれない。

生命として生きるための「食う・寝る」以外に心の呼吸をする時間がある。それが肉体や魂を動かす大切な時間となる。魂が何かはわからないけど、こうやって書いてみると、頭や心とは別に魂もあるような気がする。

心が折れそうになる時に支えるのは魂かもしれない。

心が抵抗しても導かれるように進む時があるし、頭では否定しても「何がなんでもこれはやっておきたい!」と動くことがある。

それを人は神の啓示と言うかもしれないし、ただの無意識の領域かもしれない。


内面を
書き出すことで
生きていく
宿命のような
奇跡

2023/10/09 (月)   曇り


カウンセリングサービスを退会することが会社のホームページに発表されたので、いろんな方からメッセージをいただく。ありがたい。

応援と寂しさの混じった文章を読むと、その方々たちとの思い出が蘇ってくる。なんてメッセージを返せばいいのか少し悩む。会社は退会するけど、自分自身は何も変わらない。

「お世話になりました」ではあるのだけれども。その人たちとの関係が終わるわけではない。場所は変わっても気持ちや感謝は一ミリも変わらない。

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今日はスポーツの日なので、ピックルボールが先日に続いて開催された。

1日の休みがあるといえ、体育館まで1時間ほど自転車を漕いで、2時間ピックルで走り回ってと、部活動みたい。さすがに身体もいい感じで疲れている。

ピックルをやり出して普段は動かさない筋肉を動かすので、肩こりがなくなった。パドル(ラケット)を振り回しているので、肩の筋肉がほぐれているのかもしれない。

心も同じで、普段は「やらないこと」をやっていくと心が自然とほぐれていく。心を癒すことや過去を手放すことを難しく考えてしまうけれど、ちょっとした行動で変化は始まっていく。

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ピックルから帰って、シャワーを浴び、妻と買い物に行く。誕生日プレゼントに靴を買ってくれた。誕生日は2ヶ月前。買いに行く時間がなかった。

新しい靴を買うとそれだけで気分がいい。
趣味が「散歩」で、書くことと同じくらいに歩きまくっている。

書きまくって、歩きまくっている。

ニューバランスのちょっといいラインのものを選んだ。その履き心地に感動。履いた瞬間に一目惚れした。いや一履惚れだ。

毎日歩き回る(雨でも歩きまくる)ので、汚れるし、消耗も早い。だから、そこまで靴にお金をかけなかったけど。「靴はいいもの」がいい。

「人生の3分の1は寝ているのだから、枕やベットはいいもの」と言われるけど、靴もそうかもしれない。

人生の3分の1は靴と時間を共にしている。さすがに8時間歩き続けることはないけど、外出した日はずっと履いている。

ランニングシューズを買った時も、せっかくだからといいシューズを選んで、その快適さに感動して、ジムに行く回数が増えた。(ちなみにそれもニューバランスで、ニューバランス大好きっ子だ)

日常履きの靴も快適になったので、今まで以上に歩きまくると思う。

いつか歩きながら、文章を書けるようになったらいいのに。

2023/10/10 (火)はれ


小学校の頃に「先生あのね」という文章を毎日帰りの会の時間に書いていた。
その日あった出来事を「先生あのね」から始める手紙形式の文章だ。

翌日には、その文章に先生の一言が添えられて返ってくる。これを毎日繰り返していた。生徒も先生もすごい。

この日記は「先生あのね」形式にしたい。
日記なんだけど、誰かに話しかけるようなトーンで。

この時点で誰が読んでくれるか分からないし、誰も読んでくれないかもしれないけど、「〇〇あのね」と話しかけ続けたい。

「ねぇねぇ、あのね」と話しかけられる人がいれば、心は少しでも楽になるし、ひとりで思い悩むことも減っていくかもしれない。

もしかしたら本当は相手もいらないのかもしれない。
「ねぇねぇ」の先に誰もいなくても、自分の心の湧き上がる想いを言葉にするだけでいい。

SNSやコンテンツを受動的に消費することが多い世の中で、能動的に「ねぇねぇ」と内面を言葉にする行為そのものが大切だ。


いつか「ねぇねぇ、あのね」の会をやってみようかな。

2023/10/11 (水) はれ


キアヌ・リヴース主演のジョンウイック最新作を観た。


友達の勧めで観ることに。事前準備として前三作を見直してきた。
1作目が好き。今回の最新作も良かった。

映画館で観ると音がいい。
アクションは迫力があるし、ヒューマンドラマでも日常の音をシャットダウンできる環境がいい。多くの人が寝静まった夜中に一人で映画を観ていたような静かな没入感がある。


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「困っていることがあれば何でも言ってね」
と、お世話になっている先輩とZOOMで話した。

そんな風に言ってくれる仲間(先輩)がいるのはありがたい。

別々の船を漕いでいるけど、無線でそれぞれの海や船の状況を伝え合う。

ゴールは違うかもしれない。けど、ひとりじゃない。


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