イラン人との結婚NO11
ここ最近、物々しくテレビを賑わせているからあえて書いておこう。
外交と国民感情は必ずしも一致しているとは限らない。
日本人は安倍総理の発言・思考と1から10まで同じ?部分的には同意見でも、『いやいや、それは違うだろ』って思う事はない?
イラン人が全て攻撃的?➡️否
イラン人は宗教について誰しもが厳格で敬虔?➡️否
全てのイラン人が同じ考えではない。そういうのは日本人もアメリカ人も他国の人々も同じだ。
全く同じ環境に育った兄弟でも違うんだから当たり前だ。
テレビやネットニュースは、視聴者の目に留まるように情報を出して視聴率を狙っているのだ。それが仕事だから。
それはある意味ブログとかだってそうだ。承認欲求を満たされたい人達が溢れている。
私は20回近く、イランへ夫の里帰りと子供が親戚に会えるように 行っている。
初めて渡航したのはアフガニスタンとイランのいざこざ真っ只中だった。丁度二か国がドンパチするのか、してんのかの時に上空を飛んでいた。
親には泣かれた。 『こんな時に行かないで』と。
私も『泣かせてまで。。』という気持ちの葛藤も相当あった。でも若かったし、彼の国を、家族を実際に目にしたかったから行った。
結果、『超~変なオモロイ国❕』だった。
何か変な行動をしたらムチ打ち100回されて投獄されると思っていた。礼拝の時間は誰も彼も道端でお祈りしていると思っていた。
確かにお祈りの時間になると国営放送ではメッカの礼拝の放映や、お祈りの合図のアナウンスが町に流れてはいる。
でも家族でお祈りしていたのはママだけ。親戚のおじさんはサッカー観戦に気をとられながらお祈りしていたから思わず爆笑してしまった。『そんなんで良いのかい?』とこっちが気にしちゃう。
ホルムズ海峡の問題の時も彼の家族達は『怖いわねぇ~』
日本と同じじゃないか。
日本でも街宣車回してる人も居れば『うるさいなぁ』と思っているのとおんなじ。
とあるイランのレストランではウェイターのおじさんがアタシが日本人だと分かったら料理に小さな日本の国旗を立ててくれてウィンクしてくれた。
そんな人懐こい人々。
逆に日本人の方がイラン人への悪いイメージしか持ってなくて偏見度が高い。偽造テレカを全員が売っていたわけでもないのに。
殆どのイラン人は異国の地で偏見や言葉のニュアンスの違い、文化の違いに戸惑いや悲しみを抱えながらも家族のために頑張って働いているのだ。
結婚するにあたってアタシもイスラム教に改宗したが、まぁ形だけだな。
日本の実家の宗派も何度聞いても覚えないし。
金縛りにあったときとか、もう何もかも上手くいかない時だけ神頼み。
『信じるものは救われる』のは誰にも相談できなかったり、その考えで気持ちが落ち着いたりするからだと思う。
帰省する時は、最低限相手の国に敬意をはらって髪を隠したり肌を露出しないようにしている。
親戚の家に行ったら髪を隠したりなんかしない。
それで許されている。
むしろ日本の方が『みんな一緒』『みんな仲良く』の教育の刷り込みが大きいのではないかな。だから『少し変わった人』をひとくくりで『変な人・怖い人』の目で見る。
『みんな違う。全員と仲良くしなくても良い。』 それで良いのだ。
人間はそれぞれ長所と短所があって、人と違う。
それが個性だ。
当たり障りなくやり過ごして陰口たたくより、自分の心に正直でありたい。
そんな生き方を子供に見ていて欲しい。