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学習ツール→アイデアをねる②

1.なぜ、学習ツールをつくるのか

・子どもにも大人にも総合的な学習を楽しんでもらいたい。
・子ども主体の自律的な探究学習につなげたい。
・総合的な学習に対する技術的なハードル下げたい。
・総合的な学習に対する精神的・時間的負担感を軽減したい。

2.どうやって、学習ツールをつくるのか

探究プロセス(4Step)で、子どもたちがどんな活動を展開するか想定しながら、カードに記載する内容を考えてみる。

①問いをつくる
子どもたちの素朴な疑問を問い(?)として、創出できるようなカードにしたい。子どもたちが、探究テーマと出会った時に、たくさんハテナが出てくるような問いの視点(キーワード)を記載したカード。たとえば、5W1Hとか・・・。教員のみなさんにアンケートで聞いてみるのもいいかもしれない。実際に子どもたちに使ってもらって感想を聞くのもいいかも。 問いの視点(キーワード)ってかなりたくさんありそうなので、自分なりに整理してみた(図1)。問いづくりで大事なのは、子どもたちが立てた問いに優劣をつけないこと。子どもたちは、自分の興味関心があることや不思議に思ったことについて調べたいはず。子どもたちの素朴な疑問を大切にして探究をスタートさせる。問いづくりを何度も経験していく中で、問いづくりのスキルが身に着いていく。はじめから課題解決に向かうような問いをつくる子は少ない。問いの吟味は、探究活動がひと段落ついてからすればいい。

 
②調べる
 GIGAスクール構想も後押ししているのか、支給されたタブレットを使わないといけないと思っているのか・・・学校現場においても情報収集の方法としてweb検索が主流になっている。子どもも大人も知りたいことがあれば、とりあえずwebで調べる。私もなんでもwebで調べる。結構便利。でも実は、情報収集の方法ってたくさんあって、情報収集をするなかで「ひと・もの・こと」との多様な出会いが期待できる。これも総合的な学習の魅了の一つだと思う。だから、調べるってとっても楽しいし、大事なプロセス。だから、実現可能かつ、できるだけいろんな情報収集の方法を提示したい。

③整理する
 このプロセスがけっこう抜けがち。調べたことをそのまま新聞なんかにまとめちゃうことも多い気がする。たくさんの情報の中から、目的に応じて必要な情報を抜き出す。抜き出した情報を整理して、自分なりの考えを構築したり、新たな問いを見出す。ここが、いわゆる「探究の高度化」と関連が深い。「思考ツール」も情報を比較・分類・関連づけ等しながら、自分の考えを整理する(論理的に考える)ことを支援するツール。「思考ツール」ってとてもたくさんあって、同じものでもいろんな使い方ができる。だから、「思考ツール」をそのまま使うのではなく、小学生が自分で使いこなせるような情報整理の方法をいくつか提案したい。関大初等部「ミューズ学習」なんかも参考にしたい。

④伝える
 なぜ伝えるのか!?それは、伝えたいことがあるから。芸術作品であれ、企業広告であれ、創作者の意図を伝えるためにつくられている。ここでは、子どもたちの驚きや発見、想いや願いなどを自分なりの方法で表現したい。自分なりのというところがポイントなのだろう。子どもたちは、スマホなどのツールを通して、日常的に多様な表現方法にふれている。子どもたちが生活の中で出会う表現方法をベースにしたカードをつくる。総合的な学習で学んだことを劇にして学習発表会で発信するといった取り組みは、これまでにも多くの学校で実践されてきたように思う。時間との折り合いをつけながら、子どもたちの思いを表現できるような方法を検討したい。

3.関大初等部式「思考力育成法」



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