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よもぎ図書だより8

<はじめに>
今回は四コマ漫画であり、ギャグのようなほのぼの系のような話でありながら、どこか心にスッと入ってくる哲学的な「ぼのぼの」の紹介です。

<注目本>
「癒されたい日のぼのぼの」
「泣きたい日のぼのぼの」
「ぼのぼの名言集 上」
「ぼのぼの名言集 下」  著者:いがらし みきお
※画像は私が所有しているものを撮影したものです。

<出会い>
子供の頃「ぼのぼの」のアニメ再放送を観たのが、ぼのぼのとの出会いでした。ぼのぼのという青いラッコが主人公で友人のシマリスくんとアライグマくんを中心に森で起こった出来事や、ぼのぼのたちが引き起こした出来事を綴ったお話です。子供の頃に観て大好きになったように、子供でも楽しめる内容ではあるのですが、ぼのぼのの時に哲学的な考え方や発言にはっとさせられることが多く、大人になっても新たな一面を発見したり、今までとは違った角度で笑えたりします。
私はぼのぼのの不思議に思うところに考えさせられたり笑ったりしながら、自分自身で思考することの面白さのようなものを知りました。きっと子供の頃にこの思考する楽しさを知ったから今でも強く敬愛している作品なのかもしれません。
「ぼのぼの」という作品は元は四コマ漫画で多くの話数を輩出されています。そんなこともあり、私は原作本を手にすることがなかったのですが、選集として発刊された今回紹介する書籍と出会い、逆にこれらを購入するキッカケが生まれました。アニメとはまた違った切り口ですが、根底にある部分は変わらなくて、読むたびに新しい考えに触れられ楽しいです。

<紹介>
どれもすでに原作本から既出されている話をテーマに沿って選ばれた話がまとめられています。ぼのぼのらしいちょっと哲学的などこか心に引っかかる、心に染みる話がたくさん詰め込まれています。
原作のぼのぼのを既に読んだことがある方からすると、たいしたことのない書籍ですが、ぼのぼのに興味をもちつつもなかなか巻数の多い原作本に手が出せないな…という人におすすめだと思います。
また、ぼのぼのを知らない人でも誰かに話したり誰かに寄り添っていたいわけではないんだけど、どこか心がぼんやりしていて、そんな自分自身を見つめてみたいときに手に取って欲しいなと思う内容です。

<小話>
もし最近耳にしたことのある「ぼのぼの」アニメがあるとしたら、それは第2作目となります。今回私が触れたアニメは1作目に作られたものです。2作目と1作目は絵柄や雰囲気が違っており、2作目を先に目にした方からすると戸惑うこともあるかと思います。声を当てている方も違うのでどうしても慣れ親しんだ方がしっくりきてしまいますが、もし機会があれば1作目をみてみてほしいなと思います。また、SNSでよく見かける「しまっちゃうおじさん」もぼのぼのに登場してくるキャラクターです。SNSではユーモアにとんだ感じで引用されていますが、子供の頃に初めてみた私からすると「しまっちゃうおじさん」は本当に怖かったです。今ではさすがに怖いというのはないですが、やはり出会いが「怖い」気持ちからなのでやっぱり不気味さを感じます。でもその一方で、想像力たくましいぼのぼのに笑いとツッコミをいれたくもなります。

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