モノ、空間交換はじめます②

モノ、空間交換のルール

利用者にお願いするモノ、空間交換のルールは
できる限り本企画を有意義にするため以下のように設けた。

①欲しいものなどは限定しない。

私が欲しいもの、やってほしいことを事前に
伝えておけば、もらってうれしいモノが返ってくる確率が
高くなるが、実験という意味では結果を狭めてしまう
気がしてもったいない。

こちらからはこれが欲しいという事は言わないことにした。

②価格の相場も提示しない

大体〇円くらいのものをもらえるとうれしいです。
と記載すればリスクは減るが、自由度が減る。
とにかく安くすませたいから借りるという人はポケットティッシュ1個しか
くれないかもしれないし、もしかしたらものすごい豪華なディナーをふるまってくれるかもしれない。
がっかりすることもあるかもしれないが、
その振れ幅を楽しむための実験なので、相場は設けないことにした。

③利用者の限定もしない

貸しスペースのブランディングという意味で言えば、
感度の高い人気のお店やおしゃれな人をこちらで意図的に選択し、
貸し出す方が望ましいだろうが、あまりクオリティーの高いお返し
ばかりが返ってきても、現実的ではないしただうれしいだけで
終わってしまう。

子供でも老人でも、あらゆるジャンルの人に使ってもらうことで
この貸しスペースの可能性を見出したい。

④貸しスペースを使う人にも犠牲になってもらいたい

本企画は「タダで貸すからみんな楽しんでね」と成功者が行う
慈善事業のようなものではない。

心が大きいわけでもないし、お金の事なんか気にしない
というわけでは決してない。慈善事業などしている余裕もない。
(むしろ助けてもらいたい)

この企画を終了させた後、電気代の領収書を見て頭を悩ませることだろう。
それでも本企画に何かの可能性を感じたので、腹を決めてやるしかない。

そういった葛藤を抱えながらこの企画を進めるのだから、利用する人達にも
ただで使えてラッキーくらいの気持ちで安易に使ってほしくはない。

「タダより高いものはない」ということわざがあるくらいだ。

人にお返しをするという行為は、あの人なら何を気に入るだろう?
と想像し、選択するという、ある程度のエネルギーが必要だ。
「利用した分お金を払う」という簡単なシステムをあえて使わない分、
利用する人たちには、「お返しを考える」という手間を払ってもらいたい。

以上のルールを設けることとした。
やってみなければわからないが、おそらく、実施すればするほど
金銭的にはマイナスになることは確実だが、それ以上に
何か価値のあるものを得られるかもしれない。

実験結果については年明けにでも掲載していこうと思う。


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