22：終えた恋を肯定する

22時のアロマなコラム
Aroma Journey2019年〜2021年まで書き綴っていたコラム（全379記事）
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過去の話。


あの人の何を好きになったのか、皆目見当つかない。
それくらい、絶望した恋があった。
なぜ、恋になんか、落ちたのかと。
そんなことを思うような恋があった。　



しばらくの時間が経って、ふと、　
私は、あの人の声が好きだったんだ。



特に、曇りのない心が乗った時の
優しい素の声が好きだったんだ。と気付いた。



その声、音は、優しく心に触れ、
撫でられるような感触がしたから。



私のそれに触れられる人は、ごくごく僅か。
それを私は知ってる。



だから、あの人が特別だったし、
その時の感覚が好きだった。



それを思い出したら、
なぜ、あんな恋を・・・と思っていた気持ちが
ふわりと浮き上がり、消えた。　




好きだったところ
愛したところがあったと思い出して、
終えた恋が初めて肯定された。




時間と人生を無駄にした。
そう思えてならなかったその恋から。



止まったままだった時間と固まってしまった気持ちから
解放されたのだ。　



その当時、現実的にはとっくに日常生活に戻り、
胸の痛みなどなくなって、普通の中にいた。



でも、時折、
ふとしたことで痛みを伴ってくすぶっていた感覚が、

さらり。さらさらと。　
崩れる砂のごとく、流れて行った。



風を感じて立っている。
私の全身を風が撫でて、
もう不要なことを優しく絡め取って吹き抜けて行ったみたいな。



あの時の感覚を今でもよく覚えている。




今日、「チャイルド」という名前のブレンドオイルを手にとって、
その時のことを思い出した。




このブレンドオイルとは長いお付き合いで、
いろんな想いと体験と経験を重ねていると思う。　　



今日は、このボトルの最後の１滴をありがたく纏う。　




健やかに。健やかに。　
子の成長を願うような気持ちで自分を愛す。　



自分を愛するのにも時間がかかる。
でも、その時間をかけるだけの価値はある。

Today’s Essential Oil：
Child by Young Living

日本ではチャイルドという名前だけれど、
海外では、インナーチャイルドという名前で言葉通り、
私たちの内なる子供を癒してくれる。

*
愛深く、ピュアに。
あなたが目覚めるアロマテラピー
Awaken Your Sanctuary With Essential Oils