銃社会で生きる

アメリカに住んでいると必ず聞かれる。

「銃とか治安は大丈夫?」

正直な答えは「大丈夫・・・ではない」。

この10年間、幸い危険な場に居合わせたことはないが、銃事件は私たちの身近な場所でたくさん起きてきた。それは子どもの学校近くだったり、公園だったり、通学路にある銀行やよく行くモールだたったりした。そして今朝もニュースを見て驚愕した。

またか。

カリフォルニア州都サクラメントのダウンタウンで日曜深夜、無差別銃撃事件が起こり、6名が命を落とした。サクラメントは2年前まで3年間住んでいた場所である。ダウンタウンは私たちの家から20分もあれば行けたところだ。ママ友とのガールズナイトで何度か夜中に行ったこともある。

犯人逃亡中のため定かではないが、ギャング同士の抗争である場合も考えられるという。知っている場所で人々が銃声の中を逃げ惑う動画を見てゾッとした。

アメリカでも銃規制が一番厳しいカリフォルニアでもこの様なのだから、緩いテキサス州なんかどーなっちゃうの!と思わずにはいられない。

冒頭の質問に戻るが、アメリカの治安はエリアによって大きく異なるので、どこに行くかは常に気を付けている。「一寸先は闇」ではないが、「1ブロック先は闇」みたいなエリアがあったりするのでそういう場所は極力行かない。そして基本、夜は家にいる。コロナ以降、それこそ友達と飲みに行ったりなんてこともテンでなくなってしまったので「暗くなったら家」がすっかり身についてしまった。夜中でも女性一人でプラプラできた東京生活が夢のようで恋しい(涙)。

そしてこれは私の癖だが、私は大きいモールなどに行くと、万が一銃撃が起きた場合、どこからどう逃げるかのシュミレーションみたいなものをする。絶対に起きてはならない事だが、絶対起きない保証もないのがアメリカの現実であるが故、特に子連れで出かける時は常に緊張感を持っている。

地震に備えて訓練をするのが日本であるなら、銃撃に備えてドリル(訓練)するのがアメリカの学校なのだ。

悲しいかなそんな国の治安が「良い」はずはない。













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