子育ては、子ども時代の追体験

長男がまだ赤ちゃんだった頃の、新米ママ時代のみずみずしい気持ちを久々に思い出した。

何もかもが初めてで、私は何をするにもおっかなびっくり。「赤ちゃん」という可愛い可愛い存在。と同時に、か弱すぎて、大丈夫かなと過剰に心配しすぎることも多かったりした。

当時、痛烈に感じていたことがある。それは、私自身もこうやっておっかなびっくり、でも、愛情をこめて育ててもらったんだろうなということ。

自分自身が赤ちゃんだった頃の記憶はないけど、物心ついた頃からの記憶がよみがってきて。家族でハイキングに行ったのが楽しかったとか、本を読み聞かせてくれたのが嬉しかったとか、庭でかくれんぼをしたのが楽しかったとか、楽しい記憶をたくさん思い出した。それで、この子が大きくなったら、一緒にこんなことしようあんなことしようと夢を膨らませていたんだった。赤ちゃん育てをしながら、自分の子ども時代の追体験をしているようでわくわくした。

その後、一歳になり育休から復帰して社会人として日々を過ごすにつれて、『将来のために』という名目で、教育要素が頭をもたげるようになってしまったように思う。

最近は怒ることも多かったかもしれない…。反省…。


子育てはもっとシンプルでいいのかな。
自分の子ども時代を思い出して、楽しかった体験を、ただ同じように、今度は親の立場から共有するだけでも良いのかな。

一人目が赤ちゃんだった頃は、もっと純粋な気持ちで子育てしていたのに、成長するにつれ、あれもこれもと欲張りになり、勝手に子どもにとっての負荷を増やしてしまっていたかもしれない。あぁ、ごめんね。

赤ちゃんって本当に可愛い。子どもって本当に可愛い。親の言葉かけや関わりに応じて、ぐんぐん育っていく。

あんまりごちゃごちゃ考えすぎず、もっとシンプルでもいいのかも。
愛情をもって、楽しい思い出をいっぱい作って、思いやりのある言葉かけをする。
それだけで十分な気がしてきた。

友人が春から移住する地域の、海辺の写真を眺めながら、そんなことを考えた昼下がり。「何もないのが魅力」っていいなぁ~。ミニマリストな感じ。本当に大切なものは何かを考えさせられる。


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