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重力・床反力から見たターン動作とストップ動作

1.ストップ動作

❶Quick foot stop(数歩で止まる)|重力利用

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減速時には前方へ慣性が働くため、身体は前方に煽られる。

身体を起こし重心を後方に残す事で、重力で前方への慣性を相殺している。
筋肉を必要以上に使わない止まり方になる。

歩数を要するため止まるまでの時間はかかるが、止まった後の次の動き出しは早くなる。
※筋・関節への負担も少ない

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❷One step stop(急ブレーキ)|筋力を利用

身体を起こす時間的余裕はないため、重力を利用して止まることは難しくなる。

そのため前方への煽りを筋肉を使い止める必要がある。

ここで大事なのは股関節後面筋群(体幹が前方に煽られるのを防いでくれる)。

膝が前方に出ないように止まることで、股関節後面の筋肉を使い、止まることができる。

筋肉を使うのか重力を使うのか、プレーでは①②両方とも必要になり、それぞれで必要な身体の機能は異なってくる。

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大臀筋を使うポイントはこちら


2.ターン動作

ターン動作は各スポーツにおいて重要な動作となる。
ただ真っ直ぐ走るだけでなく、素早く動くには素早く向きを変える能力も必要になる。

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ターン動作のポイント

①最後の切り返しの外脚は地面に対して斜めに(大きく)接地する。
次の内脚を着く際に、接地面(外脚)に対して重心が遠くにある方が身体は倒れやすく、内脚の接地が早くなる。
また床反力(地面から返って来る力)の向かう先を次の進行方向に向けられる。

②内脚が着く前に身体は次の進行方向を向く
身体は倒れた方向に脚が自然と出る。
次の進行方向に身体を傾けることで、内脚を早く出しやすくなる。


ターン動作を速くするには

①床反力(地面から返って来る力)に対して関節が構造的に安定している事
②外脚が着いている時に身体を大きく捻る柔軟性
③外脚を大きく踏み出せる(①②とのバランスも必要)

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以上、3つが必要です。
そして、それを可能にポイントが

①関節安定 ②脊柱柔軟性 ③連動性

詳細はこちら



平 純一朗|タイラ ジュンイチロウ

Medical Fitness Ligare(https://ligare-matsudo.com)GM 2016.10-
L-fit.(https://www.l-fit.training)代表 2017.10-
アスレティックトレーナー養成校非常勤講師 2011.4-2023.2
社会人関東サッカーリーグ1部所属チームトレーナー 2016.1-
V2リーグ女子所属チームトレーナー 2016.10-2022.3

【資格】
理学療法士
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー

【SNS】
Twitter|https://twitter.com/tjichiro
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