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PT×ATの思考の整理

フィットネスジムでのコンディショニング ・パーソナルトレーニング、スポーツ現場でのトレーナー活動で得られる経験から、その知識・技術をnoteに整理して行きます。日進月歩の医学の世…
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体幹を機能させるためのアプローチ❷

脊柱の主な機能の1つに緩衝機能があります。 脊柱はS字弯曲を有することで反力を吸収し、効果的に力を分散させます。 そのため脊柱の柔軟性が低下することで、鉛直方向からの力に対して姿勢を保持するために筋による制御が高まり、筋緊張が高まることで動作の効率性が低下してしまいます。 そのため、脊柱の柔軟性改善に併せて姿勢保持のための抗重力伸展運動を行い、姿勢制御能力を高めるトレーニングを行います。 体幹を機能させるためのアプローチ❶ 骨盤帯からのアプローチで脊柱の生理的弯曲を獲得し

体幹を機能させるためのアプローチ❶

脊柱の重要性脊柱に付着する筋は遅筋線維が多く、身体の位置を適切に受容し、適切な位置に修正するために必要な固有受容器が豊富であることから、姿勢制御能力を高めるには脊柱に付着する筋群の柔軟性・筋機能を保つ必要があります。 遅筋は脊柱を安定させる役割を担い、脊柱の伸展運動では多裂筋が脊柱を分節的に動かし、長肋筋や広背筋は大きな力発揮を可能とすることから運動制御能力を高めるには、各筋の機能を高め役割分担できるようにすることが重要となります。 脊柱の弯曲と力発揮 脊柱の分節的な運動