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PT×ATの思考の整理

フィットネスジムでのコンディショニング ・パーソナルトレーニング、スポーツ現場でのトレーナー活動で得られる経験から、その知識・技術をnoteに整理して行きます。日進月歩の医学の世…
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2020年9月の記事一覧

呼吸機能と体幹の関係性

呼吸機能と体幹機能の関係性について近年様々な報告がされており、体幹の安定性獲得に伴う疼痛軽減やパフォーマンスアップを目的とした呼吸トレーニングが行われています。 今回は呼吸機能と体幹の関係性についてご紹介していきます。 体幹トレーニングの目的横隔膜は腹横筋、多裂筋、骨盤底筋とともに体幹のインナーマッスルと呼ばれその安定性に寄与しているとされています。 インナーマッスルのトレーニングの代表例として、腹部を凹ませ体幹を固定することでその動きを制御するトレーニングであるドローイ

並進運動・回旋運動|上半身質量中心の移動

上半身質量中心移動を評価することで上肢の連動性、下肢に対するバランス機能の評価という意味で非常に重要な評価となります。 ●並進バランス評価 坐位、肩関節を90度外転位をスタートポジションとします。 両肩峰を水平に保ったまま側方移動させ、その移動量を評価します。 その際に足部を地面に着いた状態と、地面から離した状態の2つのパターンで評価を実施します。 並進バランス評価(上肢リーチ動作)によって、 骨盤に対する胸郭の立ち直り 胸郭に対する肩甲骨の立ち直り 胸郭に対する頭部の

股関節柔軟性改善|つまり感の改善

股関節のストレッチやトレーニングをして股関節前方につまり感を感じることは一度は経験があるのではないでしょうか。 このつまり感について などが原因ではないかと言われています。 大殿筋は大腿骨頭を後方に引き込み、求心位を保ち骨頭の前方偏位を抑制するとされているため、その機能不全を改善する必要があります。 では大殿筋が機能不全を起こす原因は何か、また股関節以外の要因はないかを考えて行きます。

爆発的な力発揮トレーニング❶|Calf Raise

爆発的な力発揮のための有名なメカニズムとしてSSC(Stretch-Shortening Cycle)が知られていますが、SSCを活用したトレーニングをするにあたっての段階的なトレーニング方法と評価について解説していきます。 1.SSCとはエキセントリック収縮とコンセントリック収縮の切り返しで、筋腱が急激に引き伸ばされ、一気に縮まることで大きな力発揮が可能となるメカニズムです。