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並進運動・回旋運動|上半身質量中心の移動

上半身質量中心移動を評価することで上肢の連動性、下肢に対するバランス機能の評価という意味で非常に重要な評価となります。

●並進バランス評価
坐位、肩関節を90度外転位をスタートポジションとします。
両肩峰を水平に保ったまま側方移動させ、その移動量を評価します。
その際に足部を地面に着いた状態と、地面から離した状態の2つのパターンで評価を実施します。

並進バランス評価(上肢リーチ動作)によって、

骨盤に対する胸郭の立ち直り
胸郭に対する肩甲骨の立ち直り
胸郭に対する頭部の立ち直り
                    参考図書|The Center of the Body

以上を評価します。

並進運動では、
骨盤の傾斜に対して、非移動側の内外腹斜筋が胸郭の傾斜を制御します。
また胸郭の傾斜に対して非移動側僧帽筋による肩甲骨下方回旋および内転、運動側前鋸筋による肩甲骨上方回旋により、胸郭を垂直位に保つ働きをしています。
以上の立ち直り反応により、胸郭の垂直位が保たれることで頭部は安定します。
しかしいずれかの機能不全により、両側の肩関節を水平に保たれなくなることで胸郭が傾斜し、頭部の立ち直り反応を引き起こすことになります。

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