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アキレス腱障害|➊ 評価

今回よりアキレス腱障害に対するアプローチ方法についてご紹介していきたいと思います。

病態

アキレス腱障害は下腿遠位後方に発生する疼痛を主症状とした疾患で、踵骨のアキレス腱付着部に生じるアキレス腱付着部症や、アキレス腱実質部などに発生するアキレス腱症など疼痛の部位によって以下のように分類されます。

アキレス腱障害の分類
アキレス腱付着部症|踵骨のアキレス腱付着部の炎症
アキレス腱症|アキレス腱実質部の微細損傷、退行性変化
アキレス腱周囲炎|パラテノンの炎症

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アキレス腱障害の発生因子

➊背屈可動域制限

アキレス腱炎の発生因子としてアキレス腱に対する牽引ストレスが繰り返されることが考えられ、下腿三頭筋の柔軟性低下などによる足関節背屈の制限が挙げられています。

また足関節背屈制限因子として距骨の後方内側移動制限が挙げられます。距骨の後方内側移動制限を有する場合には足関節背屈制限を招くため距骨の可動性の評価も合わせて行っていきます。

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➋足関節底屈筋群の機能

また下腿三頭筋の遠心性収縮機能の低下がアキレス腱に対する牽引ストレスを増加すると指摘されてます。下腿三頭筋底屈のほかに後脛骨筋や長腓骨筋などの底屈筋群の機能不全は底屈時の遠心性収縮機能の低下を招く可能性があるため底屈筋群の評価も行う必要があります。

評価

➊ 足関節背屈可動域評価
➋ 底屈筋群の機能評価

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