見出し画像

【大喜利物語】意外と楽しい!?「こんな学校は嫌だ」

大喜利魔人と太郎くん

太郎「はあ、学校ってほんと面倒だなぁ。
今日もつまらない1日が始まるよ」

魔人「こんにちは」

太郎「うわあ!何だお前は!」

魔人「君は、小学校で毎日同じようなことの繰り返しに飽き飽きしている。そうだね?」

太郎「う、うん…その通りだけど」

魔人「それじゃあ私が君の学校に魔法をかけて、
素敵な学校にしてあげよう!」

太郎「本当に!?一体どうやって?」

魔人「私は大喜利が趣味の魔人でね。

過去に人間達が、
こんな学校はいやだ』というお題で回答した答えをコレクションしているんだ。

今から君が通うこの学校を、
この大喜利で回答された学校にチェンジしてあげよう!」

太郎「ええっ!?それって、もっといやな学校になっちゃうんじゃ…

あ、あれ!?魔人、どこに行ったの!?」

大喜利の回答が本当になる

太郎「う〜ん…今のところ何事もないけど、
そろそろ朝のチャイムが鳴る時間だな」

♪キーーンコーーン カーーンコーーン キッ

太郎「…ん?」

「チャイムが変なところで終わる」

太郎「何だったんだ今のチャイムは…とりあえず席についたぞ…」

キキーーーーッ!!!!

ガシャアアアアン!!!!!

ドオオン!!!!!!

太郎「うわああっ!車!車が突っ込んできた!」

ひろし「今日もか〜」

太郎「あ、ひろしくん!コレいつもなの!?」

「毎日校舎にブレーキとアクセルを踏み間違えた車が突っ込んでくる」

太郎「いやいや、
たまにニュースになってるコンビニじゃないんだから…
な、なんて物騒な学校なんだ…これじゃあ命がいくつあっても足りないや…」

ひろし「とりあえず廊下に避難しようぜ」

太郎「そ、そうだね…」

ひろし「おっと、赤信号だ。今は廊下に出れないぜ。」

太郎「信号!?教室から廊下に出るのに信号!?」

ひろし「この学校では、バイク通学が廊下までは許されてるからな。」

太郎「教室前までバイクで!?外の駐輪場に停めてからは歩いてよ!
あと僕たち小学生だよね!?」

ひろし「さっき突っ込んできた車も、
この信号に導かれてこちらにきてしまったのかも知れないな。」

太郎「今すぐ撤去してーーー!!!!」

「廊下に信号がある」

太郎「何で廊下が道路みたいに…」

田中先生「さあお前ら一時間目始めるぞー」

鈴木先生「そうだぞー席につけー」

太郎「ん?一時間目から何で先生が2人も…?」

ひろし「この学校では、勉強が2倍身につくようにと、
先生2人が授業してくれるんだぜ」

太郎「そうなのか!
1人が説明して、わからなければもう1人に質問できるみたいな…
それはいいね」

田中先生「じゃあ昨日読んだ「歩いてもいいんだぞメロス」の段落のはじめに丸つけていくぞ〜」

鈴木先生「分数なんて簡単だからね
4分の1ってイメージ出来る?ピザを4つに切ることを想像してみて」

太郎「いや国語と算数を同時進行は無理だって!」

「先生2人いるが両方が違う授業をしている」

太郎「いやあ、とんでもない授業だったな…いつもの半分も頭に入らなかったな…

やっと休み時間になったけど…
ん?ひろしくん、女の子と何してるんだろ?」

ひろし「何だよ話って?」

ゆうこ「あのさ…私遠くに引っ越すことになったの」

ひろし「はぁ!?何だよそれ!俺との約束は?」

ゆうこ「ごめん…」

太郎「うわあ気まずい話聞いちゃったな…
これ、どんな大喜利の回答が元になっているんだ…?」

ひろし「まぁ両親の都合なら仕方がないよな。
じゃあ元気でやれよ。約束を破るやつは俺は嫌いだ」

ゆうこ「ごめんなさい」

太郎「あわわ…」




ひろし「ーーーそして彼女が引っ越す日が訪れた。」

太郎「え?日を跨ぐの?

…場面が変わった…ここは、ゆうこちゃんちの前か…」

ひろし「はぁ、はぁ…」

ゆうこ「えっ…どうしたの?」

ひろし「これをお前に渡したくて…」

ゆうこ「これって一番大事にしてたものじゃない!?」

太郎「え、家庭科で作ったナップサック…」

ひろし「ひどい事言ってごめん。新しいで場所でも元気でやれよ」

ゆうこ「本当は行きたくない…そばにいたいよ」

ひろし「なぁ…運命って信じるか?」

ゆうこ「えっ?」

ひろし「運命ってやつが本当にあるなら俺達の約束はきっと果たせる。
そうだろ?」

ゆうこ「…うん」

太郎「これいつまで続くの?」

ひろし「だから、さようならは絶対に言わない。」

ゆうこ「ありがとう」

ひろし「泣くなよ。もっといい男になって必ず迎えに行くよ」

ゆうこ「待ってる。ずっと待ってる」

ひろし「じゃあもう行け」

ゆうこ「うん。またね」

ひろし「これが彼女との最後の思い出になった。」

「好きな子がいなくなった学校」

太郎「いやそれが言いたかっただけかーーい!!

学校出ちゃってるし!」

ひろし「彼女はいなくなっちまったけど、
太郎、明日からもよろしくな。」

太郎「大喜利学校、まだ続くの!?」

あとがき

ここまでお読み頂きありがとうございます!

今回はnanaTwitterで募集して、
答えてもらった大喜利回答を元に物語を書いてみました!

回答はまだまだあるので次回もお楽しみに!

ヘッダ画像引用元:https://note.com/info/n/nd23fdc245225

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?