2023・10月のうたまとめ

短歌、都々逸。俳句も、がんばりたいところ。
ふつーの?はここ、FAぽいのはこっち

【短歌】
いつかまた笑い声が聞きたくなるから照れくさいけど残してよ

抜け殻の生ぬるいシャツを拾い上げ誘導灯は役目を終える

うすいろのうみにうかんだうろこぐも ひつじのむれをおいかけおよぐ

劇場の外はじとりとした夜で月を横切る翼眺める

いつもよりみじかいまえがみだと思う きみのかおに星がうかんで

そがんこといわんろなだけいえること あるということなじょねかなしか

だらんろもいえぬことばはふるつもる とけないゆきはおもにでしかね

おとなりにて君生物の教科書を見つめているノートに描いた

向こう岸、必死な貴方の顔を見ず、三途の川のほとりを歩く

思い出の中で揺れてる秋桜あきざくら遠くで母の呼ぶ声がする

あまりにも雲がとぎれることはなくハレと呼ぶことためらいながら

からめ手を見つめるまつげ鮮やかな秋に染まった秋の夕暮れ

朗々と日々は過ぎ行く彼もまた私を忘れて淡々と生く

むらさきの甘い秋だと渡されたのは初めましてのアケビの実

【都々逸】
内緒だからと祖母がこそりと握りこませる餡子玉

祖父の焼き場でほら見てそこに仏が座った跡がある

ひとりでいると背中にのそり、おおいかぶさる秋の風

君は気まぐれいつの間に僕の目線を飛び越えていく

【俳句】
散りゆけど桜はさくら咲くラララ

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