202309のうたまとめ

タイトルの通り。八月めちゃくちゃ詠んだので、今月以降も月まとめにしようかと思って。
昨日も二次創作で連作つくってた、いえーい。
【内容】九月のうた。短歌、都々逸、俳句。いってみよー。

【短歌】
知らぬ間に夏は行方をくらませて抜け殻だけがたゆたう夕べ

公園の隅に行こうよ脱ぎ捨てた制服なんか燃やしてしまえ

不変の名前粉々に叩き壊せば確かにそこに道があった

君を燃す煌々と月うみ照らし九月の雨はやわらかく降る

その(道)でとなりに僕はいないけどそれが本来正しい(日々)だ

切断した電話線はどうぞ蝶々結びでおつなぎください

遺書ですか?ええ滞りなく仕上がりました。ボトルレターで送ります

ねむたさをその旋律におりまぜてあなたがつむぐほしの瞬き

春雨のようにしらんだゆびというならしらうおというとこだろう

すりーぴんぐびゅーてぃーかなうならぼくをみるためにめをさましてくれ

流星雨あとの朝凪やわらかく光をまとい筏を運ぶ

何人も追い越していくこの日々をそれでいいのだ忘れて進め

寄り合えばかすかな温み分かち合いふくら雀ら月を眺める

途切れゆく約束をひとり胸に抱き波の行方に思いをめぐらす

降りしきる雨はまるで不揃いな真珠のようでテグスでつなぐ

おもむろに振り上げた手は高らかに五弦を搔きて静寂しじまは揺れる

時計の針をなぞるみたいに動くくちびる、滔々と、淡々と

その手はいつも楽しそうだと別れの挨拶すらもまたやわらかく

甘言を紡ぐスプタン薔薇に絡めて彼は気怠くヒールを鳴らす

いつの日か空にこの手が届いたらあなたのもとを離れるでしょう

手放すときほど愛を以ていつかまたその手をにぎる時を想う

指先でOKサインを出す君を僕もOKサインで見つめる

コンクール参加賞のボールペンでえがかれている今日までの道

後ろから見ているだけのあの頃を思い出すように息を吹き込む
→後ろから見ていた日々を辿るようにやさしく息を吹き込んでみる

受話器越し触れてみたくて手を伸ばす私のことは知らないでしょう

沈みゆく船にからだを預けれど思い残しはふつふつとわく

にぎりしめないものねだりしてみてもそのうつくしい/きずだらけの手にはならない

つま先をすっと高く持ち上げてへんぺいそくをやわこくひねる

貼り付けた笑顔の君が白線の上にまたがり手を振っていた

お迎えの時間なのでとつぶやいて揺れる瞳が問いかけてくる

信号が青色だけを灯火して私の背中を強く押した

夢ならばさめないままでいてほしい時間は止まることがないから

寝かしつけ成功例を語る声子守唄にして眠る家路

もうだれも触れることすら出来ぬまま幕はしずかにおりていくだけ

枯れぬうちにと本にはさんだ花をずっと渡せないまま忘れてく

散り際の花びらさえもつかめずにうつむいている君を見ていた

その色をやわらかくなぞる指先はあの日々すらも染め変えていく

この足がとまるまでは踊らせてあの夢が終わる頃には、ほら

叶うならばエンドロールがおわるまでこの手を取っていて欲しかった

僕たちが話をしていることですらミーム汚染にすぎないのかも

心臓をしらみつぶしに握りしめきみの声だけさがしてしまう

手を取る間際に笑ったきみのその顔だけがずっとまぶたに焼き付いて

あと、連作に5首。

【都々逸】
胸に咲きたるサクラの花と背中に揺れたる柳の木

ねむるせかいを揺り起こさんと茨をつよく胸に抱く

まるでしせんをさえぎるようにつきさすようなあめがふる

それがふつうというようにそこにとどまるわたりどりたち

さわれんばねとかみをすくえばめをとじてきみゆめをみる

かーてんをひくすこしだけつきのひかりもみせたくないと

とんねるのさきみえないけれどゆめのおわりではるがまつ

うつろなこうべをゆるりもたげてあめのにおいをきく稲穂

不揃いなほど愛しさを増すいびつな君を惹き寄せる

両の手のひら合わせたならばそこにしずかに神宿る

はなしをしようあなたはいつもここにやってきてそういうね

この眼差しはあなたのものだ振り向かないで手を離す

例えるならば見てたからわかることがたくさんあるよ

秒針をんだその刹那君が私を閉じ込めたのだ

踊らされてる自覚はなくて夢が覚めたら気付くのか

【俳句】
すこやかに腹ふくらんで坊眠る


でした。
また明日以降増えたら足しておく。

使いやすい言葉や、表現が、だんだんわかってきた気がする。これもっと適切な言い方あったんじゃないかとか、これてきとーにいれたんじゃない?とか。
ついったにぽいぽいしてるうた、ここに記録しているものは大半うかんだままのぽいぽいだから、それはそうかもしれないけど、いろんな表現や、伝わる言葉の練習も兼ねて、詠めるようになったらいいなと思った。

【よかったところ】
口語自由律に挑戦した

【十月について】
俳句を意識してつくりたい。都々逸詠み始めた時みたいに。れんしゅうー!!

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