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新生マリーンズ、未来の形が”うっすら”と

2020年6月24日、オリックスバファローズ戦。
その無骨な若者がバットを振り抜いた瞬間、センター前にあっという間にボールは転がっていったのだ。

それは彼にとっては2020年シーズン”初ヒット”
この1本が出るまで10数打席。
なかなかピッチャーとタイミングが合わずに苦しむ打席が多かった。
不甲斐ない打席を積み重ねてきたものだが、それもまたスター候補ゆえの試練。

彼の名は、安田尚憲。
千葉ロッテマリーンズ期待の和製大砲候補。
昨シーズンの2軍本塁打、打点王である。

この1本がもしかしたら10数年後に彼の功績を振り返る時がきたならば、その始まりの1本になりうる。
そんな”勝負のシーズン”を彼は迎えているのだ。

入団以来、その打撃の潜在能力は高く評価されており、昨シーズン一足早く”大ブレイク”を見せたヤクルト村上とは同期生。

村上は新人王を獲得することになるのだが、
その村上と並び称されるバットマンとして未来を嘱望されている一人だ。

今時の若者”らしからぬ”どこか朴訥とした雰囲気。
そしてスケール感満点の大きい体躯から繰り出される放物線はどう考えても「期待せずにはいられない」気持ちにさせられる。

その証拠に昨年、マリンスタジアムで行われたファームの試合であわや場外というホームランを見せつけているのだ。

この打棒とその醸し出す雰囲気は、あの松井秀喜を彷彿とさせる

まだシーズンは始まったばかり。
春先(もう夏だけど)に好調レアード。
新チームリーダー候補の中村奨吾。
今シーズン幸先良いスタートをきっている井上晴哉。

ここに安田尚徳が加われば、千葉ロッテは間違いなくチーム力は上がる。

さらには”次世代の千葉ロッテマリーンズ”の骨格もうっすらと見え始める。

1番・藤原恭太、2番・和田康士朗、3番佐藤都志也、4番安田尚徳・・・
種市篤暉と二木康太のWエースに”令和の怪物”佐々木朗希もいる先発ローテ。

その黄金時代の始まりの福音が今日のセンター前ヒットであって欲しい。

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夢の2000本までは遠いいけども、通算10本まであと1本。
(2020.6.25時点)

次は代名詞である豪快なホームランで楽しませてほしい。

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