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Zoom授業のつくりかた

4月の緊急事態宣言で急遽導入したZoom授業も、気付けばもうすぐ1年に。
今更感もありますが、今年度の振り返りも兼ねてZoom授業の設計方法と実施について試行錯誤した点をお伝えします。

設計編:ブレイクアウトセッション中心の設計

授業では、そのコマの達成目標を測るためにアウトプットの機会を設けるのが一般的だと思います。Zoomの授業では「ブレイクアウトセッション」をその機会とし、ここでどんなワークをさせるかを中心に授業を組み立てました。具体的には次の通りです。

①そのコマの達成目標の決定
②達成目標を測るアクションをブレイクアウトセッションでできる形で設計
③ブレイクアウトセッションに必要なインプットの時間を設定

この①〜③を2セットくらい準備し、休憩を間にいれて90分を設計していました。

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ブレイクアウトセッションで具体的に試してみたのは、
・グループディスカッション
・2人1組のインタビュー
・ジグソー法(ルーム作成にめっちゃ手間がかかる)
などなど。

多くのグループワークがブレイクアウトセッションで代替できるとは思いましたが、既存のワークをオンライン化するより1から組み立てた方が良いかもしれません。

実践編:授業の雰囲気は1回目の授業で決まる。

アクティブな参加姿勢を最初に作れるかを何より大事にしていました。

何もしないと学生さんはカメラオフで入室しますし、チャットも触りません。すると、(自分もそうですが)ながら聞きモードに突入してしまいます。ながら聞きモードが常識になってしまうと、その後どんなに工夫してもそれを覆す事はできませんでした。

そこで、授業の最初にチャット書き込みやカメラオンでの頷きの練習をよくやっていました。(私のテンション維持のためにカメラオンにご協力ください、といって6割くらいオンしてくれました。)

授業のコアとなるブレイクアウトセッションでは、ルームに移動する前の指示に気を遣いました。

ブレイクアウト中は完全におまかせになりますので、やってほしいこと・持ち帰る成果物・それを誰がどのように共有するかなど、丁寧過ぎるかな?くらいを意識しました。

実際授業アンケート結果によると、ここの指示の丁寧さ具合で学生さんが感じる安心感に大きな違いがありました。

機材編:どう見えているか、どう聞こえているかを考える

下図のような機材で行っていました。

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スライド共有を行うと、画面にはスライドしか見えなくなってしまうので、別PCを用意しました。また画面共有時に左右表示モードにすることで映るスライドも同時に確認していました。

視聴者から見て目線がちゃんと合うように、外部カメラをわざわざ取り付けています。配信用のメインPCは有線でネット接続しています。マイク・スピーカーはAirPods Proです。


以上、Zoom授業で気をつけている点でした。何かしら参考になれば幸いです。


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