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変えられるのは自分と現在。「ニーバーの祈り」の中にあるコーチングのエッセンス。


GOAL-Bコーチングのコーチオスギです。
紹介したい言葉があり今回筆を取ることにしました。
コーチングにも通じる言葉ですが、それ以上に物事の本質を掴んでいる言葉なので、ご紹介します。

有名な言葉ではありますが、「ニーバーの祈り」です。

「ニーバーの祈り」日本語訳
神よ、変える事が出来ない事柄については、それをそのまま受け入れる平静さを、
   変える事が出来る事柄については、それを変える勇気を、
   そして、その2つの違いを見定められる叡智を私にお与えください。
「ニーバーの祈り」英語原文
 God, grant me the SERENITY to accept the things I cannot change;
COURAGE to change the things I can;
and WISDOM to know the difference.

これはアメリカの神学者ラインホールド・ニーバーがある日の礼拝で言った言葉です。
いくつか英語原文があるので有名であろうというものを記載しています


さて、ここで言われている事。
それは、
世の中には「変える事の出来ない事柄」と「変える事の出来る事柄」がある。
そして、「変える事の出来ない事柄」は受け入れられるよう、「変えることのできる事柄」には勇気をもって変える。
そういう風になれるように神へ祈ると共に、
「変える事の出来ない事柄」「変える事の出来る事柄」を区別できるように知恵をつけたいという願いも祈っています。

「変えられない事柄」と「変えられる事柄」とはなんでしょう?
それは、
過去と他人は変えられない。
現在・未来と自分は変えられる。
現在と未来に対しては正確にいうと、現在は直接変える事ができ、未来は変えられる可能性があるということになります。
つまり、直接影響を与える事ができて、変える事が出来るのは、「自分自身」と「現在」になります。

この考え方はアドラー心理学の『課題の分離』やスティーブン・R・コビー著の『7つの習慣』で書かれている第一の習慣「主体的である」の『影響の輪』と通じます。


例えば
過去に起こった出来事は、今現在ではもう変えられない。(タイムマシーンでもない限り事実を変えることはできません。)
未来は変わっていく可能性は大いにありますが、どのように変えられるのかは現時点ではわかりません。
「現在」、「今この瞬間」は自分が行動をする事でいくらでも変える事が出来ます。

そして、自分は変える事が出来るが、他人を変える事ができないについての具体的な例として
「馬を水辺に運ぶことは出来るが、水を飲ませることはできない」
という言葉があります。
自分自身ができることは、馬を水辺にまで運ぶことで、実際に馬が水を飲むかどうかは馬次第なので、自分ではどうもできないということです。

ここまでの情報から言えることとしては、自分自身と現在しか変える事は出来ない。
なので、そこに向かって自分のリソース(時間や労力)を投下していく事が、効果的であるという事です。
変える事の出来ない、他人や過去についてリソースを費やしても、無駄ではないが効果的ではないということを教えてくれています。


さて、この「ニーバーの祈り」はコーチングと通じるところがあります。
それは、コーチングセッション中に行う行動策定と、セッション後に策定した行動を実行している時に出てきます。
行動策定はクライアント自身が何を行うのか?を決めていきます。
そして、行動をする際にもし二の足を踏んでしまったり、諦めそうになった時には、コーチがセッション外でも介入してフォローをしていきます。
つまり、「変える事が出来る事柄については、それを変える勇気を」という部分をコーチングで行っているということになります。

変える事の出来る事柄、つまり自分が今行動をすること。
その行動をすることで、人生を豊かにしていく、理想の自分になっていく、目標を達成していく、、、
そして、その行動を行うための勇気をコーチとクライアントの関係性からもらう。
これが「ニーバーの祈り」の中でコーチングに通じるところになります。

さて、ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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