青森のおじいちゃん、おばあちゃんの家に毎日弁当をもらいに来るあいつの話②
20を過ぎた頃だったと思う。
セイジってうちの家族とどういう関係なの?
母親、母の妹の叔母、祖父祖母、重い口を開くのか…
そう思っていたが実際は違った。
セイジはうちに住んでいた子供だったんだよ。
話を聞くと、こうだった。
青森に住む祖父母は床屋を営んでいた。その床屋の2階に住んでいたのがセイジとそのお父さんだった。
珍しい父子家庭だった。今で言ういわゆるネグレクトであり、みすぼらしい男の子の見た目であったと言う。
靴下を洗濯せず次の日に履く時は反対にして履き。
おにぎりを食べた時にはに具が入っているとそれを取り出して食べた。
それを見た祖父母が家に誘っていたら住み着いた男だった。
昭和の話すぎて僕はあまり信じられなかかったが、それが真実であった。
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