あそびのある人、ない人
ハンドルやブレーキにあそびがある、ないという表現があるが、これは「遊ぶ」という意味合いではなく、ちょっとした「ゆとり」「隙間」という意味で使う。
古代の人たちは、「あそび」の「あそ」を空っぽのぼんやりした状態を表す語として使っていたと、国文学者の中西進氏の著書で読んだが、「ハンドルのあそび」なんかは、ぼんやりした部分を残すという意味では、古語にのっとった正しい使い方になっていると言えよう。
工学的にも遊びは必要不可欠なはずだが、人間にだってこの「遊び」の部分が、結構物を言