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すずめの戸締まり

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『すずめの戸締まり』は今まで観た映画の中で、トップクラスに良かったです。多くの人が感想や考察を書いていますが、私が読んだ中で共感できるものやハッとさせられたものを集めてみました。…
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2024年3月の記事一覧

イスの持つ役割/『すずめの戸締り』感想

『すずめの戸締り』のタイトルに主人公である鈴芽の名前が入っているのは、亡くなった母の喪失感をどのように乗り越えるのかという鈴芽の個人的な物語であるからだ。そして、タイトルにある”すずめ”との表記は、物語を進行させている鈴芽を指しているのか、あるいは母を失ったばかりの幼少期の鈴芽を指しているのかを曖昧にさせるため、あえてひらがな表記しているのだろう。それは物語の構成から読み取ることができ、常世に入ってしまった幼少期の鈴芽は、結果として、物語を進行させている現在の鈴芽から母の形見

すずめの戸締りを見る

今日は祝日で子供も家にいたのですずめの戸締りを見る。 展開が多くて思ったより以上にエンターテイメントがあった。映画館で見ることを意識をしている構成が多いような気がした。 あらすじなども全然見たことがなかったので、見た後になるほどなるほどとなるような内容だった。『君の名は。』『天気の子』も見たが、現代ファンタージーでボーイミーツガールな話だなと思った。前作と前前作に比べると少しわかりにくかったが、映画に集中して見ていたらわかるような感じだろう。細かい説明は多少省いているような