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すずめの戸締まり

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『すずめの戸締まり』は今まで観た映画の中で、トップクラスに良かったです。多くの人が感想や考察を書いていますが、私が読んだ中で共感できるものやハッとさせられたものを集めてみました。…
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2024年1月の記事一覧

新海誠「すずめの戸締まり」

生きることに意味はあるのか? 生かされたことに意味はあるのか? 生きてることに意味があるのだ! 新海誠は力強く「生」を肯定する。 死んだってかまわない。 生きていても仕方がない。 諦めを口にしてはいないか? 危険を省みず扉を閉じるための旅路。まるで自分の命を軽んじるような主人公。生き残ったことと生かされていることの狭間で影を背負って生きている。 死に場所を探すかのような旅だ。彼女はあたかも命を懸けて何かを成すことに生きる意味を見出だそうとする。 すなわち懸命である。そして無謀

映画(すずめの戸締り)

またまた父と一緒に映画鑑賞。 映画も本も好きですがなかなか今は時間が取れないので、 この里帰り中だけのお楽しみ。 この映画がちょうど公開された頃に会った友達が、映画館でこれを観ていて、 どんな話?と聞くと、 んー、、女の子と椅子の話!上手くいえないけど、私は天気の子より好きだったよ。 と言われ、 椅子???と気になっていたんですよね〜 たしかに平たく言ってしまえば、女の子と椅子の大冒険、なのですが、 ファンタジーの中にしっかりと『3.11』の文字が刻まれ、そこは現実とリン

「すずめの戸締まり」アニー賞ノミネートおめでとう考察

※画像は公式サイトより 新海誠監督映画「すずめの戸締まり」が「アニー賞」にノミネートされました。それを記念して、この映画に対するいくつかの批判に対し、20回ほど本作品を詳しく鑑賞した私が、多少冗談も交えて”新しい見解”を述べます。ネタバレを含みますので、まだ本作品を鑑賞されていない方はご注意ください。 〇祝「アニー賞」に複数部門でノミネート! 災いの出て来る扉。そこからは災いが出て来て地震を引き起こす。全国にある「後ろ戸」を閉めて地震を防いでゆくロードムービー。東日本大

すずめの戸締り、やっと観た

夕方、WOWOWで偶然、映画「すずめの戸締り」を観た なんとなく観そびれてしまった作品だ 見終わった感想は、映画館で見たかったなぁ 神様の扱い方がとても好き あんな風に無邪気で気まぐれで素直で人の近くに居たがる神様は、とても日本的だなぁと思う そして 「いってきます」は 「ただいま」とセットだなと思った 映画の終盤に たくさんの「いってきます」があるのだが それらと対になる「ただいま」は叶わない それがわかっているから そのシーンで涙が出そうになった だけど、そ