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スナップ写真

 戦前を含め過去の写真たちを見せてもらった。そこにはそれぞれの時代を反映させるいくつもの写真が掲載されていた。街の雰囲気、人々の表情、家畜や天候や朝昼晩、様々な国々のその瞬間の表情がおさめられていた。

 それを見て感じたことは「スナップ写真とはその時々の文化の切り抜き」なのだろうかということ。

 現代におけるスナップ写真と呼ばれるものは、街中の写真をキレイにおさめた写真が多く思える。カメラやデータの保存方法、編集手法などの進化によって、とてもスタイリッシュな写真が量産されている。

 しかし構図や露出やピントが完璧な写真よりも、時代そのものの自然な瞬間を切り抜いたものが技術は雑でもよりスナップらしいのかもしれない。そしてそのスナップ写真はいまほど気軽に撮られずに、ひとつひとつのシャッターを押す指先には魂を込めて撮られたのではなかろうか。美しく見せるためではなく、記録として残すために。

 どちらにせよスナップ写真が好きになってきたなーなんてことを考えながら、今後の姿に想いを馳せる🍻