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サケビバ!

 国税庁が主催したサケビバが炎上したのをご存じの方も多いと思います。私個人としても、国民として国税庁に恥を感じます。ソバキュリになったからと言う問題ではなく、税収アップの為に、国民にアル中を推奨しているようなものです。

 しかし、アルコールの消費が激減するなか、税収ではなく、アルコールにまつわることを生業にしている人は何十万人もいるでしょうから、死活問題になるのは必至です。

 断酒のメリットと同時に、お酒を飲むことの利点も考えないとフェアではないでしょう。

 45年間飲み続けていましたから、お酒の美味しさ、楽しさは充分に理解しています。喉が渇いたときに飲む生ビールが喉越しを通過する時の快感。美味しいつまみを食べながら、芳醇な大吟醸の香り。アイラウイスキーのショットの「生(き)」。食道を焼きながら胃袋へ到達して、ポッ!と火が灯り、その後、鼻から抜けてくるスモーキーな香り。

 酒は美味しいです。そして、酩酊感がゆったりと脳味噌を溶かしていきます。極上の麻薬、です。

 集団で飲めば会話が弾み、シラフでは言えないことも話せ、人間関係が深まります。異性ならば、酒のチカラを借りて愛を告白したり。

 こんなに魅力的な飲み物はありません。未成年でなければ、昼間から飲んでも法律には一切触れません。最高の麻薬です。

 日本は世界的にもアルコールに甘い国ですから、24時間コンビニで酒を購入できます。午後6時を過ぎれば、ビール、酎ハイのCMが雪崩のようにテレビから流れます。

 若く美しい女性が、青空の元、昼間からビールを煽るCMも当たり前に放映されます。昼間から飲むと美味しいよ!ってことで。繰り返し流されれば、明るいうちからの飲酒に罪悪感はなくなります。

 実際に私も昼間から飲む日は多々ありました。はい、美味しいかったです。でも、飲んだ瞬間、その日は終了です。寝るまで延々と飲み続けます。それだけの日になります。

 お酒は天使。45年も付き合ってきましたから、事実なんです。

 ただし、毒でさえなければ。

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