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リライター的ヘッドホンの話 その2

お高ければお高いほど、お品が良いものほどいいに決まっているわという世界じゃない、ちょっと面倒臭いヘッドホンのあれやこれや。

音楽好きの方は私よりお詳しいでしょうし、なにより音楽に沿った話は書きません。

ノイズキャンセリングの必要性

ある程度は起こしで稼げる見込みがある、あるいはそこそこ続いていて、もう少し頑張りたいけど環境が…という方、ノイズキャンセリングヘッドホンが、少しだけ助けになるかもしれません。

起こし作業自体は、守秘義務の問題もあってどこでも作業できるというわけではありません。
そうはいって個室を用意できない場合もあるでしょうし、環境音、外の工事だとか作業がうるさいときもあるでしょう。

スケジュール的に可能であれば、お仕事は受けたいですし、受けているお仕事なら予定通りこなしたいじゃないですか。
だったら、邪魔な音を消してしまいましょうというのが今回のこれです。

ノイズキャンセリングヘッドホンの御三家

と私が勝手に考えているのが、BOSE、SENNHEISER、SONY(順不同)です。
起こし用は、当然オーバーヘッドタイプだよねと考えています。なぜだと聞かれると説明が難しいですが、長時間装着であまり苦にならず、バッテリー持続の問題もありますから。


この中でSENNHEISERのみ、視聴すらしたことがないので有識者の発言頼みです。

手持ちの旧タイプ、視聴した印象、そして有識者の発言から想像して、マイルドな着け心地と穏やかな音がBOSE、形状の効果も含めてノイズキャンセル能力が高いSENNHEISER、安定のノイズキャンセル力+クセのない音質のSONYという印象です。

それぞれの耳の形、状態、頭の形とかいろいろありまして、絶対にこれひとつと言えるものじゃありません。

可能なら試着&視聴できればいいんですが。
頭が小さめの人じゃないと、SENNHEISERは側圧が強いんじゃないかなという不安はあります。
そういう意味では、SONYは日本人向けかもしれないです、形がね。

Appleもノイズキャンセリングヘッドホンに力を入れているようですが、現状では起こし向けではないと思います。

問題点をあげてみる

ガジェットが身近な世代、スマホとか携帯ゲーム機ネイティブの世代には伝わりづらい感覚だと思いますが、ノイズキャンセリングヘッドホン、あるいはBluetoothヘッドホンは電子機器なので、寿命が短いです。

スマホも数年で買い換えますよね、スマートウォッチも然り。なので数年で買い換えること自体、なんの抵抗もないかもしれませんね。

当然、そこそこの価格であるはずのノイズキャンセリングヘッドホンも、買い換えを考慮しておく必要があります。

本来のというか、ケーブルで使うヘッドホンって、寿命はまあまあ長いものなのです。1、2年で販売終了、後継機種が発売ということもないですし。

前回書いたMDR-CD900STはプロ用扱いで特殊ではありますが、一般向けに発売が始まったのは1995年。
2010年に限定の奥田民生モデル発売。THE FIRST TAKEでこのモデルを装着した『さすらい』が上げられたのが2022年3月、『太陽が見ている』は2023年3月。
2010年に発売された同じ物とは限らないですが、長いスパンで扱われる品物であることは確かです。



それに対して、電子機器はサポート期間が終了してしまえば、遅かれ早かれ買い換えの検討が必要です。
バッテリーの劣化、基板の問題だけではなくて、交換すればいいだけのパーツも補修用性能部品の保有期間が過ぎれば在庫限り。

ノイズをキャンセルしてくれる以外の利点は?

ないのかよと言われると、あります。
実は、「鳴ります」

昭和から平成、家にオーディオあるいはミニコンポがあった時代には全く当たり前の話ですが、ヘッドホンはアンプに接続していました。
音楽を出す側にパワーがある前提で作られているんですね。

そういう仕様の物(=ざっくり言うと高級品)をノートPCやスマホに直差ししたところで、パワーが足りません。
本来の性能が出ない、音が小さい等々。
ヘッドホンが高ければいいわけじゃないという理由がこれです。

音楽に詳しい方々は、こうしたことを指して「鳴る」「鳴らない」と表現されている様子。

ノイズキャンセリングヘッドホンは、有線使用もできますが、基本はワイヤレスで使います。
外出先での使用が基本だと考えれば、接続先は主にスマホやポータブルプレーヤーなどですから、起こし用と考えてノートPCに接続しても十分に鳴らせるはずです。

蛇足

鳴る鳴らないの境界線は、ヘッドホンの仕様、数値化されているものでわかるはずです。興味をもたれた方はご自分で…。

数字的には鳴らない部類に入るMDR-CD900STですが、意外に鳴ってくれます。
音楽用として認識していないからなのか、きれいな音楽を鳴らすこととクリアな音を出すことが別次元の問題なのか、私には大きな謎のままです。


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