貯金が目減りする話 2024.4.29

定年退職者向けの話です。

インフレとお金の話

 Wikipediaでインフレを引くと「一定期間にわたっての物価の水準が上昇し続けること」と書かれてる。お金を中心に考えると、「一定期間にわたって同じお金で買えるものが少なくなり続けること」と表現できる。

日銀はインフレ2%を目標としている

 「物価の先行きを展望すると、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、2024 年度に2%台後半となったあと、2025 年度および 2026 年度は、概ね2%程度で推移すると予想される 経済・物価情勢の展望(2024 年4月)日本銀行 」とあり、実際はもっと上がってるという実感はともかく、日銀がこの目標を続ける限り、今後も毎年2%づつ上がる可能性が高い。

物価が2%上がり続けたならお金はどれだけ減っていくのか

 10万円の10年後の価値をインフレ2%で概算すると

$$
10年後の10万円の価値 100,000/(1.02)^{10} = 82,034
$$

10万円は10年後に約8.2万相当の価値となり、1.8万円分買えるものが減っているということになります。18%目減りする。
 逆に言えば、いままでデフレだったので、10年間2%のデフレだったとすると約1.8万円買えるものが増えた。

定期預金(定額貯金)は目減りする

 たとえば、令和2年に私が預けた定額貯金の利子は、0.002%。10万円預けたとすると10年後の利子は、約200円そこから税金を引かれて約160円弱。1.8万円の目減り補填なんて、無理無理という状態。

というような論法で、煽られてあたふたするのは危険

 お金の世界は非常に複雑でだましが多い。うかつに手を出すとひどい目に遭いかねない。よく考えずに突き進むのは危険。そのままにしておいた方がよかったということが起きかねない。我々は素人ですから。
 最近読んだ個人資産800億円超と帯に書かれている清原達郎さんの「わが投資術」に最初に書かれている言葉は
 投資の第一歩は「常識を疑う」こと
-人々が当然と思っていることと現実が違う
-
やっぱこれだよねという感じ。インフレは本当にこのまま続いていくのかとか、円安が続けば、インフレ率高くなる、そもそも円安続くのとか、疑うことをしたくない人、つまり、定年まで日本人として普通に生活してきましたという人は、定期預金、タンス預金のままがおすすめだと思う。

一つのアイデア

 ここまで書いて、解決策を全く提示しないのもどうかなと思って一つだけ、古来からインフレヘッジの方法として、資産の何割かを金で持っているのがある。
 ただ、現物、証券化されたもの、ETF、円で、ドルでなどいろいろ商品はあるし、価格、タイミングもあるので難しい。利子つかないけど純金積み立てしていらないなら子供にやるというのがベターかも。

※ 投資推奨ではない、個人個人によって状況が全く異なるので。動くなら自分でよく自分の中の常識を疑って行動することをお勧めする。

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