日経平均とTOPIX

はじめに

 投資手法の一つであるアセットアロケーションのアセットクラスの一つである国内株式は、個別株ではなくインデックスで持った方が良いと思い調べました。なんせ個別株だと特大ダメージ(※1)を食らい易いので常にメンテナンスが必要です。ただ、日本株インデックスにも影響がない訳ではないですが、緩和されるとは思います。
 個別株を日本株インデックスに置き換える目的で日本株インデックスの代表である日経平均について調べました。TOPIXを調べたかったんだけど直近改革され過ぎてて、継続性がなくなってました。

※1.中小型株⇒会計不正、円高⇒輸出株、地震⇒保険株など

びっくり、日経平均EPSは2009年から右肩上がり!

長期的な日経平均のEPS(出典:株式マーケットデータ)

 株式マーケットデータに掲載された日経平均EPSをざっくり読み取ると、私の考えてる日本経済の状況と異なり、長期に渡って右肩上がりに収益が増加してます。2009年8月近辺で200、2024年8月30日で2,441、年間平均で150の上昇となります。昨年/今年対比で2441/(2441-150)=7%になってます。
 日経225指数のEPSはこんなに成長してたのですね。なんか狐につままれた気分。どういうからくりでこんなに日経平均採用企業のEPSが上昇してきたのか?・・・安倍政権で採用されたトリクルダウン理論あたりに原因がありそう。「法人税を下げて、消費税を上げる」そのままの結果がでていると推測するのが自然でしょうね。
 現時点(2024/10/1)での日経平均の価格とEPSの乖離が気になります。前回のリーマンショック前2005年あたりから2007年にかけて乖離が激しくなって、その後リーマンショックで暴落という現象が起きてます。

日経平均とEPSの乖離の仮説

 日本株は以下の順番で買われている。
 1:年金基金の購入、2:日銀のETF買い、3:バフェット買い(米国投資家含む)、4:中国人の買い、5:新NISAに煽られた日本人 +ベースにあるのが企業の自社株買い。2020年以降日本株は「バリュエーションの梯子を上っている」段階にあるのかも知れません。現時点でPER15.27で高いとは言えないと思います。ただし、新NISAで日本国民に買わせようとしている時点でかなり高値掴みの可能性もあり、リスク分散をお忘れなく。私自身は「トランプが大統領になったらリセッションが近い」と思っています。

日経平均とドル円

 ドル円と日経平均を並べてみました。日経平均とは強い相関があります。日経平均採用企業に輸出関連企業が多いのが原因かもしれません。日経平均7割を占めると言われる海外投資家の売買と関係している可能性もあります。「円高になると配分が大きくなり過ぎた日本株を売る」、「円安になると配分が少なすぎた日本株を買う」という処理を機械的にしているだけという可能性も。

まとめと対処

  1.  日経平均のEPSは、右肩上がりである(年平均7%程度)

  2.  市場参加者が増えればPERは高くなる

  3.  ドル円は日経平均と相関関係が高い

だから私はどうするんだということなんですが。

  1.  EPSを監視しながら、日本株インデックスのETFを積み立て投資していく

  2.  保有している日本株を徐々に日本株インデックスに置き換えていく

日本株インデックスETFの選定

 リンク先での比較を見ると、JPXプライム150指数という新たに創設された指標があるけど、パフォーマンス特段良い感じでもないので様子見ですね。JPX400は善戦しています。日経平均は、輸出企業偏重でドル円に対するリスクが高いと思います。
 TOPIX、JPX400の代表的なETFの純資産は1兆円以上、分配金利回りは同じくらいなのでどちらでも良いと思いますが、その場合は有名な方がなにかとお得です。TOPIXがファーストチョイスになります。
 新NISA積み立て投資枠なら、「eMAXISSlim 国内株式(TOPIX)」が純資産2301.84億円、管理費用0.143%で良い気がします。「NF・TOPIX」が信託報酬0.0592%で圧倒的に低価格なので、「1306 NF・TOPIX ETF」がスポットで買うにはいいと思います。

売買タイミング、ロット

 米国リセッションに巻き込まれ日本株の暴落が来そうな感触があります。でも実際はどうなるか分からないので、新NISAで「eMAXISSlim 国内株式(TOPIX)」をそんな大きくない一定額コツコツ積み立て、
もし暴落が来たら、
 +新NISAの積み立てを増やす
 +「1306 NF・TOPIX ETF」(新NISA枠外)でスポット対応
にしようと思います。


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