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これまで執筆した楽曲紹介文まとめ

アマチュアオーケストラの演奏会に出演する際に、楽曲紹介文(ライナーノーツ)を執筆するのが趣味です。

昨今の事情や転勤で、そもそも演奏会への出演も少なく、執筆機会もありませんでしたが、ふとまた書いてみたいなと思いリストアップ。

2006年

・シベリウス 交響曲第2番 ニ長調
 初めて書いた作品。どうしても名曲解説全集によってしまった。
・プロコフィエフ 交響曲第5番 変ロ長調
 「社会主義リアリズム」という概念を持ち出してうまくまとめる。

2007年

・ブラームス 交響曲第1番 ハ短調
 誤記やわかりづらい文章をが多く、アンケートやmixiなどでボコボコに指摘される。
 近代ドイツ史と絡めた解説は、一定の評価もあった模様。

・チャイコフスキー 交響曲第5番 ホ短調
 これも執筆するのが難しかった記憶はあるが、それより演奏やらなんやらで大変だった。

2008年

・スメタナ 連作交響詩『わが祖国』 全曲
 長文マラソン。とはいえ標題音楽なので比較的書きやすかった。
・ボロディン『中央アジアの草原にて』
 コンパクトな字数でまとめようと頑張った。

2009年

・ショスタコーヴィチ 交響曲第12番 ニ短調
・ラフマニノフ 『交響的舞曲』
・カバレフスキー 組曲『道化師』
 演奏会プログラム自体をプロデュースした?こともあり、全曲執筆。
 「ソビエト」に対する、三者三様の態度を比較しながら、掘り下げ。
残念ながら『交響的舞曲』の紹介文は、完成度が低く、打ち上げで私が書きたかったという方がいた。書き直したい。

・ブルックナー 交響曲第9番 ニ短調
 重厚かつ、思い入れがある曲を、500字という厳しい制限で表現。
 練習中に飛び出た、「人間が書いた譜面とは思えない」を結語に採用。
 オルガンの空虚五度和音を想起させる文章、という感想をもらったのが忘れられない。

2010年

・シベリウス 交響曲第1番 ホ短調
 大好きな曲。初めて聴いた時に感じた「セピア色の音楽」というテーマで、楽曲から受けるインスピレーションを活かしつつ、卒業旅行でフィンランドに行って受けた印象を最終稿に盛り込んだ。
 マーラーとの対比対話で始める。

2014年

・シューマン 交響曲第1番 変ロ長調 『春』
 紹介文に「朝ドラのタイトル」を入れまくるという謎な趣向にチャレンジ。気が付いた人はいなかった模様。

・チャイコフスキー 交響曲第4番 ヘ短調
 楽曲の構成や、どの楽器が活躍するといった音楽いうよりも、「陶酔感」のようなものを表現したかった気がする。

2015年

・ブルックナー 交響曲第7番 ホ長調
 これについては当時の思い出を言語化するのが難しい。
 リンツ、ウィーンに「取材」に行って感じたことも盛り込もうとした。

2017年

・マーラー/交響曲 第2番 ハ短調「復活」
 冒頭の書き出しを迷ったが、シベリウスの1番の裏返しで、マーラーとの比較で始める。曲そのもののというよりも、マーラーの半生にスポットライトを当てつつ、西洋音楽史からの映画音楽との関係性を語る。
 記念演奏会に捧げるということで、譜例や歌詞和訳含め、膨大な字数になったが、アンケートでは絶賛を頂いた。80分という長時間かつ難解な曲の魅力をどう伝えるか大変苦労した文章。

2018年

・ベートーヴェン 交響曲第7番 イ長調
・モーツァルト ピアノ協奏曲 第23番 イ長調
・モーツァルト 歌劇『フィガロの結婚』序曲
 パンフレットのコスト削減のため、曲紹介文ページなし。
 CDの「ライナーノーツ」を目指し、コンパクトな文章で、往年のクラシックファン好みの解説文に仕上げた。別刷りで配り、デジタル版でも配った。
 執筆したのはなんと演奏会前日。

・ロッシーニ 歌劇 『セビリアの理髪師』 序曲
・シューマン 交響曲第4番 ニ短調
・ブラームス 交響曲第1番 ハ短調
 ロベルト、ヨハネスとクララの三角関係を譜例から紐解くという大冒険。
 さらに膨大な字数。さすがに書きすぎた。

全体的に振り返ると、当然のことながら、いわゆる絶対音楽は記述しづらく、標題音楽は比較的書きやすい。

さて次はいつになるのだろうか。下手の横好きで頑張ります。

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