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少し古くたって

コーヒーの味について。コーヒーセミナーで
今は、農園単位で味が違うから、国や地域でひとくくりすることは少し古い。
そんな風に言われた。

頭では理解してるし、実際に美味しい豆は農園も気にする。
でも、私が豆を語るときは
【ケニアが好き】とか【アジア系の豆は苦手】などと国や地域でひとくくりにする。
それを少し古い。と言われたことはショックだった

私はコーヒーの世界に足を踏み入れたばかりの素人。
自宅でも美味しく淹れられるように日々飲み比べしてる。
最近になって生産国ごとの味の系統がなんとなくわかってきた。
が、だまってシングルオリジンを出されたら、なんとなくわかるのはエチオピアとケニアくらい。その程度。

セミナーからの帰り道、2時間程度あったので、運転しながら頭に浮かんだのは、バリスタと、客の差。
客としての目線でいえば、店頭で豆を買うときに、農園まで選んで買えることは少ない。そこまでするなら通販だ。
農園まで視野に入れて判断しているバリスタとは違う。

まして、カフェでコーヒーを飲むときに、農園を指定して飲むことはほぼできない。カフェでは国で表記されたコーヒーに出会うことがほとんど。
稀に、同じ国の農園違いを淹れてくれる店はあるが本当に稀、

だから、飲み歩いて、好きなコーヒーを探せば、どうしても、ケニアが美味かったとかエチアピアの香りがいいとか、エルサルバドルの安定感。などという感想になる。
色々飲んで試した結果、自分はアフリカ系の浅煎り、ウォッシュドが好きと言うことくらいしかわからなかった。
そして、自宅用に豆を手に入れるときはやはり1国1種の豆が置いてある店頭で買う。農園なんて選択肢はない。

国や地域の特徴の他に、製法、焙煎具合、淹れ方で大きく味が変化し、カフェで提供されるコーヒーで好みを探す場合。淹れた結果のコーヒーとしか対峙できない。

そんな現状で、そもそも、素人舌には
農園の差を覚え込むなんてできない。
せいぜい、国や地域の特徴を参考に、製法で選び好みに焙煎してもらうくらいしかできないんだ。

きっと「国や地域でひとくくりすることは少し古い」世界とはほど遠い世界で、コーヒーと戯れているんだと思う。

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