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想いを馳せる。

 はじめましての方もそうではない方もこんにちは。アイトピア通りで”きゅう“という障害福祉施設の所長をしています、北村誠悟と申します。

 先日の話。とある催し物でコーヒーを販売していた時のお客様に、きゅうはアイトピア通りにあるという話をしたところ、「渡波のカフェで、おもしろい猟師がいるって聞いて、その人が獲った鹿の皮のアクセサリーがアイトピア通りにあるとかって聞いた」と話してくれました。頭の中で「あそこのカフェであの人のことで、アイトピア通りだから、あそこかうちのことだなぁ」と思いつつ、すごく嬉しくなりました。
 その話題の登場人物、場所にきゅうは含まれているかもしれない。何でもないフツーの会話です。でも、まだまだこの世の中では障害福祉施設のことが日常会話に出てくることは特別なことなのです。

 マイノリティとマジョリティ。弱者と強者。健常者と障害者。世の中は、なにもかもカテゴライズし分断します。世の中の大きく強い流れに乗れない人は存在しないことになってしまう。2020年はコロナ禍の影響で、それが浮き彫りにされたように感じます。

 障害福祉施設は気をつけていないと、どんどん社会から切り離されていきます。しかし、きゅうがまちなかに、ここに在るということ。それをフツーに感じ、想いを馳せてくれる人がいる。そのことをお客様との会話で感じたのでした。
 想いを馳せてくれる人がいれば、きゅうで過ごす人たちは社会から切り離されることはありません。

 石巻市は「コミュニティを核とした持続可能な地域社会」を目指しているそうです。それは誰にとっての社会なのでしょう。間違っても、今の世の中の流れを強化しようとする人たちのための社会ではないはず。
 2021年もこの街で励んでいきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。

2021.1
きゅう所長の雑記 おれのがヤバイ

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