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実践者

 きゅうは心の病や障がい、生きづらさがあり、働くことが難しい、困っている方を作業や様々な活動を通じ、HAPPYに生きていけるようサポートする場所です。 
 玄関のショップ、「珈琲豆と手しごとのモノ kyuu」にある素敵な商品やアートもその活動から生まれたものです。さらに、地元の企業を中心に請け負う様々な軽作業も行なっています。

 利用者さんは、きゅう、アイトピア商店街にいる時は、少し肩の力を抜いて過ごしているような気がします。皆の自然な笑顔や姿を見ていると嬉しくなります。しかし、私は、事務作業だけで1日が終わることがほとんどです。

 では、誰が、きゅうを、皆の居場所にしているのか。
 
 まず、スタッフです。きゅうのスタッフはほぼ全員が福祉、教育系の国家資格を持っています。さらに、福祉職以外の仕事の経験もあり、様々な職歴のハイブリットであり、広い視野を持ちます。
 加えて、一人ひとりをまるごと大切に想う、健全な倫理観、母性のようなあたたかな眼差しも持っています。そして、日々、起こる様々な出来事を簡単に問題や困りごとにはせず、少し面白がってしまう。そんなユーモラスな心意気で、利用者さんの笑顔や力が表れるのを邪魔しないでくれます。

 もちろん、商店街の皆様、訪れて頂くお客様の力も大きいです。きゅうがこの街にあることに、不可解なバリアを作らず、おもしろい、楽しい、うれしいことを届けてくれます。おかげさまで、きゅうでは人の流れがつくる、爽やかで軽やかな風を感じます。

 そして、何より、利用者さん一人ひとりの存在が不可欠です。小さくない生きづらさはあります。でも、皆、とても優しいのです。

 福祉は「しあわせ」を意味する言葉です。HAPPYな社会をつくる実践者に囲まれ、とても、ありがたい気持ちです。

2021.6

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