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まなざし

 はじめましての方もそうではない方もこんにちは。アイトピア通りで”きゅう“という障害福祉施設の所長をしています、北村誠悟と申します。

 会社の駐車場の敷地のはじっこの方に、今年も小さな花が咲いています。花が咲かないようなところなので、ついつい見過ごしがちです。実際に、私が気づいたのは昨年でした…2017年から駐車場を借りているにもかかわらず、あんなに可愛らしい花に、なかなか気づけないものですね。花に気づかない感性はいかがなものかと少し反省し、それ以来、道端の花、何気ない、いつもの風景にある花に気づけるようにと、まなざしを向けるようになりました。

 小さなもの、弱いもの、色や個性が目立たないもの。そういったものは気づかれないことが多いです。逆に、大きなもの、強いもの、色や個性が目立つものは気づかれることが多いです。
 目を向けようとしなくても目に入ってくるものを基準に世の中は形作られていきます。気づけば、いかに大きく、強く、目立てるかが一番、大切になってしまいます。そんなことだけが大切にされ形作られた世の中では小さなもの、弱いもの、目立たないものは、最初から存在もしていなかったかのようになってしまうこともあります。

 大切なことは人それぞれ違います。どんな形や姿や色でも、ひとつひとつ確かに存在しています。花もそうですね。そして、どんな形や姿や色でも大切なはず。気づかれなくても、それぞれ、素敵な魅力があるはず。駐車場の敷地のはじっこの方に咲く、小さな花のように。

 前向きに、上へ上へと目指しながら、大きく、強く、目立っていくと、足元に気づかなくなることもあるでしょう。イマジネーション膨らませ、どんなものにも気づける。そんな、まなざしを持っていたいものです。

2022.6
きゅう所長の雑記 おれのがヤバイ

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