新しい環境①プライド

特別支援学校に行くという選択をし、生活環境が180度変わりました。親元を離れ、全く知らない人に囲まれながらの生活。学校でも施設でも障害のある人たちばかり。こんな経験はありませんでした。

入試の成績でクラス分けがされ、クラスには私含め3人しかいませんでした。しかも私以外の2人は男子でクラス替えもないため、3年間同じメンバーです。

学校と施設は併設されており、廊下がつながっていて、私と同じように自宅が遠方にある場合は、施設に入所し生活をともにする仲間もいました。私と同世代の子は、入所してある程度期間が経っており、既に関係性ができているところに放り出されたようなものでした。

学校でも施設でも同じようなコミュニティーなので、初めは悩みました。まず話しかけられないし、どうか関われば良いか分からないし。本当にやっていけるのかと思いました。
私は誰とも仲良くならず、適当に日々を過ごそうと決めました。

だって私が選んだことでもないし、急にこんなところに掘り出されたようなものだし。

入試の成績がそれなりによく、天狗にもなってしまいました。その点数を見て、私は「まぁ、地域の学校に通っていたしな。当然だ」と態度や口に出さないものの、そう思っていました。

これが私のプライドでしたし、そう思うことでしか、慣れない環境で過ごす自分を鼓舞できませんでした。
当時は本当に心が荒んでましたね(笑)