息子の部屋番号を間違って覚えていた
仕事で新潟に行くたびに息子のアパートへ。インターホンを押してもいつも留守だ。最終学年の春、電話で時間を決めて訪問もまた留守。どうなっているのかと外で待っていたら息子が出て来た。
一緒にアパートへ戻った。1年間、インターホンを押し続けていた部屋の前を通り過ぎる。そこで初めて息子の部屋番号を間違って覚えていたことに気付く。お粗末な勘違いをずっと隠していた。
息子も入学当初はひどかった。「ドイツ語の辞書を送って」なんていうのはまだまし。「カレーを食べるのでスプーンを送って」と言ってきた。送ってもいいが買った方が安いという考えがない。
帰りのタクシーを呼ぼうとしたら駅まで送るという。オートバイはちょっとなあと思ったら車を持っていた。「これが萬代橋」かと馬鹿の一つ覚え。息子に「これは萬代橋ではない」と笑われた。
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