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兄妹は墓前でなぜ大泣きしていたのか

退職の際「母の98歳は難しいが、父の76歳は超えたい」とあいさつした。両親の亡くなった年齢で、目標の「76歳」まであと一息である。首尾よく達成出来たら、その後はおまけということにしたい。

1月16日付、朝日新聞の「Re  ライフ on  Saturday」が目に留まる。緩和ケア医・大橋洋平さんの「足し算命」。余命について。「残された日にちを数えるのはやめ、過ごせた日々を足していこう」。

父は1981年2月に他界した。当時4歳の息子と2歳の娘は、雪が降り続く墓前で大きな泣き声を上げていた。祖父の死が悲しいのではない。北国で初めての冬を体験し、その寒さに耐え切れなかった。

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